【談話】
イスラエルのイラン攻撃の蛮行を糾弾し、即時中止を要求する
2025年6月13日
原水爆禁止日本協議会
事務局長:安井正和
一、イスラエルのネタニヤフ首相は、同軍がナタンツの核濃縮施設をはじめイランの100以上の標的を攻撃したことを発表した。イスラエル軍は、「イランの核開発計画への先制攻撃を行った」との声明を発表しているが、いかなる理由であれ、「先制攻撃」は、国連憲章と国際法に違反する明白な無法行為であり、断じて許されない。イスラエルは、これ以上の無法行為をただちに中止すべきである。イランに対して情勢を悪化させる報復を自制することを求める。
一、ネタニヤフ首相はイランの核開発を攻撃の理由としてあげているが、それは自らの無法行為を正当化できるものではない。イランの核開発問題は、すでに長期にわたり国際原子力機関(IAEA)や関係各国との間でも協議が続き、現在もアメリカとの間で交渉が継続しているさなかのことであった。イスラエルの攻撃は、この問題でのいっさいの平和解決努力を破壊し、戦火を広げる蛮行であり、我々はイスラエルの行動を厳しく糾弾する。
一、ガザ地区住民への蛮行をはじめ、イスラエルの無法な行動を庇護し続けてきたアメリカ政府の態度も問題である。我々は、アメリカ政府にもイスラエルの侵略的行動への一切の支援を止めるよう強く要求する。
以上