【参考】世界の原発事故
アメリカのスリーマイル島と旧ソ連のチェルノブイリの2つが知られていますが、放射能が飛散した深刻な事故はほかにもたくさんあります。たとえば、
ウラルの核惨事・・・1957年9月、原子炉5基と再処理施設を持つロシアの秘密都市チェリャビンスクの核工場で冷却装置の故障により放射性廃棄物が爆発。広大な地域に放射性物質をまき散らしました。
イギリス・ウィンドスケールの火災事故・・・1957年10月、プルトニウム生産用原子炉で中性子減速材の黒鉛が過熱炎上。放射性物質を飛散させ、周辺で白血病などが多発しました。
スリーマイル島・・・アメリカ・ペンシルバニアの原発。1979年3月、加圧水型の炉で冷却剤が失われ、燃料棒が破損、燃料の45%が炉心に溶け出しました。大量の放射性希ガスが飛散し、周辺住民の緊急避難が行われました。
チェルノブイリ・・・ベラルーシに近いウクライナ北部の原発。1986年4月、タービンの実験作業中、炉が暴走。爆発炎上し、放射性物質が一挙に飛散しました。その量は広島原爆の500倍にあたります。放射能はヨーロッパ一帯を汚染し、周辺地域では子どもたちに甲状腺がんが多発しました。避難生活はいまも続いています。