イベント・キャンペーン・全国の活動
イベント・キャンペーン・全国の行動
キャンペーン
2024年軍縮週間スタート!
「核」VS「核」は破滅への道
10月11日、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。被爆者は、自らの体験、証言を通して、核兵器の廃絶を世界に訴え続けてきました。核兵器の使用を人道的な禁じ手=「核のタブー」とする世界的な規範の成立に、被爆者の証言が大きく貢献したと、ノーベル委員会はたたえています。
ウクライナでもガザでも、核兵器の使用をほのめかした威嚇がくりかえされています。世界は「核のタブー」を打ち消す、核兵器使用の危機を迎えています。
その危機、脅威に対して、核兵器で対抗することは、破滅の道でしかありません。与党自民党総裁選の議論の中では、「『※核共有』についても議論をするべきだ」といった恐ろしい発言も出てきています。アメリカの核兵器戦略のもとで、日本が軍事大国化を進めることは、アジアでの軍事的緊張を高め、わたしたちの未来を奪うものです。
非核平和の声を強めて
10月24日から国連が定める軍縮週間が始まります。世界は、核兵器禁止・廃絶へ日本のリーダーシップを、待っています。唯一の被爆国でありながら、「核の傘」に依存する政府を変えることは、被爆者の願い、核兵器のない平和な世界実現への大きな近道です。戦争と核破局か、非核平和か、世界の進路を決するのは、主権者である私たちです。
核兵器禁止条約に日本の参加を求める署名にご協力をお願いします。(2024年10月24日)
国連軍縮週間とは?
軍縮週間は、軍縮問題の重要性を認識し、その理解の促進を目的として、1978年に呼びかけられました。
国連の創設記念日である10月24日からの1週間、国家・国際機関・NGO等の各主体が軍縮に関して具体的な行動を奨励しています。
全国で行動
全国の行動が取り組まれています。詳細は追ってお知らせします。
ビキニ水爆被災70年から被爆80年へ
― 非核の日本をめざす全国キャンペーン
(略称::非核日本キャンペーン)実施要項
2024年2月4日 原水爆禁止日本協議会
1954年3月1日、中部太平洋ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験の犠牲を悼み、原水爆禁止の国民的運動の誕生と発展を記念し、日本原水協は、「ビキニ水爆被災70年から被爆80年へ ―非核の日本をめざす全国キャンペーン」(略称:非核日本キャンペーン)を開始します。キャンペーンは、広島・長崎の被爆80年にあたる2025年8月末日まで続けます。
ウクライナやガザで戦争と核兵器使用の威嚇が繰り返され、他の核大国も軍事ブロックの強化と軍拡の対応を繰り返す一方で、世界の世論はいま、国際紛争における武力行使・威嚇を禁じ、平和解決を義務付けた国連憲章のルールの尊重と人類絶滅に通じる残虐兵器=核兵器の廃絶へと大きく動いています。
2021年1月22日、国際法として発効した核兵器禁止条約の批准国は70、署名国は93に達し、間もなく国連加盟国の半数(97)を超えようとしています。非核兵器地帯は中南米・カリブ海、南太平洋、東南アジア、中央アジア、アフリカへと広がり、中東でもイスラエルを除くすべての国々が非核地帯への動きを進めています。
これらの発展の源流となったのは、1954年、あの無法な核実験の被害に抗議し、3200万の人々が署名し、すべての自治体が決議をあげた「原水爆禁止」の国民的運動です。
私たちは、ビキニ水爆被災から70年、来年8月には広島、長崎の被爆から80年の節目を迎えるいま、歴史の教訓に学び、もう一度日本から声を上げ、核兵器の使用や威嚇を許さず、核兵器廃絶の合意を履行することを求めます。
同時に、日本は唯一の被爆国として、アメリカやロシアにも、中国や北朝鮮にも堂々と核兵器の全面禁止・廃絶と平和を求めて外交を行うべきであり、そのためにも率先して核兵器禁止条約に署名、批准すべきです。平和と国民の安全は、大軍拡や「核の傘」でなく、核兵器の禁止、核兵器のない世界の実現によって守るべきです。
「非核日本キャンペーン」は、「核兵器のない世界」の実現、日本の核兵器禁止条約への参加ために、人類の生存と相容れない核兵器の非人道性についての国民的な理解と合意をめざしています。
【キャンペーンの具体的行動】
- 広島、長崎の原爆被害、ビキニ・太平洋の核実験被害の実相を写真パネルなど活きた資材を通じて伝える。
- 広島、長崎の被爆者、ビキニなど水爆実験の被害者や関係者の証言を伝え、被害の実態と被害者への救援を進める。
- ビキニ事件の署名のように、全国のすべての地域、学園、職場から日本の核兵器禁止条約参加を求める署名にとりくむ。
➣ キャンペーンには、趣旨に賛同するすべての団体、事業体、個人などだれもが主催、共催などの形を通じて参加することができます。
都道府県、市区町村の原水協は、それぞれの対応する被爆者団体と協議し、また、自治体や教育委員会、地元の新聞社、様々な団体から共催、協賛、協力を申し入れてください。「ビキニ署名のように」が合言葉です。
➣ 宣伝資材は、既存の写真パネル(『原爆と人間』、基町高校の絵、原水協の『被爆展示組写真』など)の他、ビキニ水爆被災の写真パネルを別途制作します。
➣ 一緒によびかける署名は、「核兵器禁止条約への日本の参加を求める」ことが一致点で、これまで使用している署名簿の外、高校生など様々の工夫してください。規模は小さくともたくさんの学校、クラス、職場、地域での取り組みを復活させましょう。
➣ キャンペーンのスタート行事として、3月1日、ビキニデー集会の会場(静岡市民文化会館大ホールロビー)で、1954年~55年に集めた署名の一部を展示します。多くの署名が、自治体単位、町内会単位で綴られており、これまで保管されてきた貴重な資料です。自治体などで保存が保証できる場合、該当するところには署名を贈呈することも可能です。これについては、準備ができた段階でお知らせします。
以上
9月26日
核兵器廃絶国際デー
全国行動
核兵器廃絶国際デー(9月26日)に呼応して「非核日本キャンペーン」の全国行動にとりくもう!草の根での宣伝、署名、原爆展開催を!
原水爆禁止2024年世界大会の成功のために奮闘された全国の原水協、参加されたすべてのみなさんに、心から敬意を表します。
今年の世界大会は、核兵器使用の「瀬戸際」ともいうべき危機的状況に世界が直面するもとで開かれました。大会は、核兵器禁止条約を力に、世論と運動をさらに発展させ、核兵器固執勢力を追い詰めていくことで、核兵器廃絶の展望を開くことができると確信をもって表明し、被爆80年にむけて、核兵器廃絶を求める壮大な運動の展開をよびかけました。行動に踏み出しましょう。
世界大会から1か月余、今日の危機的状況をもたらしてきた核大国のアメリカもロシアも核兵器に固執し続け、核兵器使用態勢の強化をはかっています。この日本では、岸田政権によって日米軍事同盟の大変質がおこなわれ、「戦争する国づくり」の暴走がアジアの平和と安全を脅かし、国民の未来を奪おうとしています。
被爆者・国民の平和の願いに背き、核兵器禁止条約に反対し続け、「核の傘」依存、日米軍事同盟強化、「戦争する国づくり」をすすめる政治を終わらせなければなりません。
自民党総裁選挙がはじまり、この秋、総選挙がおこなわれる可能性が濃厚です。
今度の総選挙は、憲法9条にもとづく平和外交、核兵器禁止条約に参加する日本に転換させるチャンスです。「戦争と核破局か、平和・安全と非核か―世界の進路を決するのは、主権者である私たち」(国際会議宣言)です。
9月26日の行動を被爆80年に向けた全国行動の出発点として位置づけ、すべての市区町村で核兵器禁止条約参加の住民の多数意見をつくることを目標にとりくみましょう。以下の行動をよびかけます。
- 「核兵器廃絶国際デー」の9月26日、日本全国、全都道府県、市区町村、地域・職場・学園で、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求め、街頭・駅頭・学校・門前などでの宣伝・署名行動にとりくみましょう。
- 被爆の実相をひろげ、核兵器の非人道性を告発する「原爆展」や被爆体験を語るつどいをひらきましょう。
- 2024年世界大会「国際会議宣言」「広島からのよびかけ」「長崎からすべての政府への手紙」を学び、力にしましょう。
2024年9月11日 原水爆禁止日本協議会事務局長 安井正和