プレスリリース

TPNW第3回締約国会議
原水協代表団

2025年2月13日/日本原水協

日本原水協は、ニューヨークの国連本部で開催される核兵器禁止条約第3回締約国会議(3月2日~7日)に、3月2日~10日の日程で代表団を派遣します。第3回締約国会議では、「核抑止力」論を批判する報告が提出される予定です。核兵器禁止条約第6条、7条の被害者支援・環境の修復に関しても、国際基金の創設などへの進展が期待されています。

代表団は、日本被団協代表団、高知代表団とともに、サイドイベントや集会への参加、発言、被爆証言、各国政府要請行動などを行います。

目的:

1)代表団は、締約国会議の議論や報告を傍聴する。サイドイベントの参加、各国政府要請、提言などを通じて、締約国と協力し、条約の発展と促進に貢献する。

2)会議の内外で、被爆や核被害の実相を普及し、被害者支援と核兵器廃絶を促進する。原水協とマーシャル教育イニシアティブが共催するビキニデーサイドイベント:「核被害・緊急に被害者救済を:核被害者は訴える」(3月5日)を成功させる。

3)国連、各国政府に対し、被爆80年原水爆禁止世界大会への招請をする。アメリカや各国の平和運動と交流し、被爆80年に向けた共同行動、世界大会への参加を広げる。

■高知代表団2名
  • 下本 節子 (ビキニ被ばく船員訴訟原告団長)
  • 笹島 康仁 (高知県原水爆対策協議会)
■日本原水協代表11名
  • 土田 弥生 (原水爆禁止日本協議会 事務局次長)
  • 嶋田 侑飛 (原水爆禁止日本協議会 担当常任理事)
  • 川田 忠明 (原水爆禁止日本協議会 担当常任理事)
  • 川名 直子 (宮城県原水爆禁止協議会 事務局長)
  • 矢部 智江子 (宮城白萩の会 )
  • 岩隈 望 (医療生協さいたま生活協同組合)
  • 坂上 玲子 (原水爆禁止山梨県協議会)
  • 賀川 純子 (原水爆禁止兵庫県協議会)
  • 筒井 涼介 (原水爆禁止長崎県協議会)
  • 岩本 悟  (日本平和委員会)
  • 谷本 盛光 (日本AALA常任理事)
  • 通訳:レイチェル・クラーク

スケジュール表

日付 行動
3月2日(日) 日本出発 → NY着
9:00am 羽田空港第3ターミナル 3階 出発ロビー Eカウンター前集合
11:05am JL006便 → 10:00am JFK 空港着
ホテルへ移動 休憩
3月3日(月) 朝 国連パス受け取り
10:00am – 締約国会議傍聴 (Trusteeship Council Chamber)
2:00pm ICAN 国会議員フォーラム
3月4日(火) 会議傍聴
★ ユース締約国会議 (9:30~17:00)
★ 12:00‐2:00pm サイドイベント「朝鮮被爆者に正義を」
原爆投下を裁く国際民衆法廷委員会
会場: チャーチセンター8Fルーム
各国政府要請
★ 7:00-9:30pm 国際フォーラム
主催: IPB、ピースアクション、平和・軍縮・共通の安全保障のためのキャンペーン
会場: Scandinavia House
3月5日(水) 会議傍聴
★ 8:30-9:30am イザヤの壁で被ばく者集会 → 米国代表部まで行進
発言: 下本
★ 10:00-11:15am サイドイベント「日本の被爆者運動の歴史と教訓 – 核被害者の権利確立のために」
主催: 原水禁、マンハッタンプロジェクト
発言: 下本
★ 3:00-5:00pm 「核被害・緊急に被害者救済を:核被害者は訴える」
原水協&MEIビキニデーサイドイベント
会場: チャーチセンター2Fルーム
発言: 濱住、下本
3月6日(木) 会議傍聴 / 各国政府要請
3月7日(金) 会議傍聴 / 各国政府要請
4:00pm頃 武器会社に抗議する平和集会(ウォールストリート)
3月8日(土) 自由行動
3月9日(日) 1:05pm ニューヨーク JFK 空港発 NH109便
3月10日(月) 5:40pm 羽田着 帰国

★★ 上記の合間をぬって、核保有国や核の傘の国も含め、各国政府との懇談、要請活動を行います。日程は決まり次第、追加されます。

★★ 日本被団協代表団と行動をともにしますが、被団協の活動の詳細については、被団協にお問い合わせください。


ビキニデーサイドイベント

3月5日(水)3:00-5:00pm
チャーチセンター2Fルーム(100人規模)
主催: 日本原水協&マーシャル教育イニシアティブ
発言者:
  • カザフスタン政府代表
  • テブロロ・ティト キリバス政府大使 (TBC)
  • 濱住治郎 日本被団協事務局次長(広島・体内被爆者)
  • ベネティック・カブア・マディソン マーシャル教育イニシアチブ事務局長
  • 下本節子 ビキニ被ばく船員訴訟・原告団長
  • ジョン・シルク マーシャル諸島政府大使(TBC)
サイドイベントの構想:

サイドイベントの中心テーマは “隠蔽 “です。 広島・長崎への原爆投下からさまざまな核実験に至るまで、核兵器による被害の全容はほとんど隠蔽されてきました。 これまでに明らかにされたことは、被害全体のほんの一部に過ぎません。 2024年に日本被団協が受賞したノーベル平和賞の発表文には、「広島と長崎の地獄から生還した人々の運命は、長い間隠され、無視されてきた」と記されています。 隠蔽は、非人道的な核被害の核心となるものです。被爆者や核実験被害者は、核兵器の非人道性を世界に知らしめるために声を上げています。

問合せ

日本原水協:土田弥生/嶋田侑飛 Tel:03-5842-6031/6034
Eメール:jojoiyayoi@gmail.com/antiatom55@hotmail.com