日本原水協のよびかけ




「核抑止力」論を放棄し、核兵器禁止条約に参加を

岸田首相の国連演説を前に、日本原水協が申し入れ



申入書を手交する安井正和事務局長

 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は本日(15日)、日本政府への申し入れを行いました(申し入れ書参照)。これは、岸田文雄首相が19日から21日にかけて国連総会に出席し、演説を行う予定であることから、唯一の戦争被爆国であり、憲法で戦争を放棄した国の代表として、国連憲章の平和のルールの厳守、核兵器のない世界を達成する国際合意の実行をよびかけ、日本がその努力に加わる決意を表明するよう求めてのものです。
 具体的には、①国際紛争の平和的手段による解決を求めた国連憲章の原則、とりわけ核兵器の使用と威嚇の放棄をよびかける②各国の軍備からの核兵器の一掃を誓った国連総会第一号決議、「核兵器のない世界」を実現する「枠組み」の確立など、核兵器廃絶のこれまでの国際合意を確認し、その実行努力を開始する③核兵器禁止条約を支持し、条約に参加するとともに、「核抑止力」論を放棄すること④当面、核兵器禁止条約第2回締約国会議にオブザーバーとして参加すること―の4点を要請しました。
申し入れには、石川敏明(全労連副議長)、千坂純(日本平和委員会事務局長)、今井誠(全商連常任理事)、安井正和(日本原水協事務局長)、嶋田侑飛(同担当常任理事)が参加。外務省軍縮不拡散・科学部の林美都子審議官と清水知足軍縮担当統括審議官が応対しました。
 日本原水協の代表は、「核兵器のない世界をめざすといいながら、やっていることは核抑止力の強化だ」「広島・長崎の両市長も核抑止力からの脱却を求めている」「核兵器禁止条約への参加を決断すべきだ」と強く求めました。林審議官は「皆さんのご意見は重く受け止めます」と述べました。

申し入れた文書は下記の通りです。






内閣総理大臣 岸田文雄殿

日本政府への申し入れ

2023年9月15日

原水爆禁止日本協議会


第78回国連総会が開幕し、岸田首相の出席の予定が報じられています。

いま、人類は、ウクライナでの戦争にもみられるように、戦争と核兵器使用の危険、核大国間の対立と緊張が続き、軍事同盟や軍事ブロックの拡大、「近代化」の名による核兵器の増強、総額300兆円ともいわれる軍事費と大軍拡など、国連憲章の理念とも諸国民の平和の願いとも逆行する重大な危機に直面しています。

同時に世界には、このような歴史の逆流に抗し、国際紛争の平和解決と武力行使・威嚇の禁止、核兵器の全面禁止・廃絶を求める圧倒的な世論と、その世論を背景に、国連や核不拡散条約(NPT)の会議などがくり返し合意してきた「核兵器のない世界」を現実に推し進める強大な国際政治の発展があります。

世界の五大陸に広がった非核兵器地帯や中東など紛争が続く地域で非核化を実現しようとする粘り強い努力、そして、2021年1月には国連を母体に成立した核兵器禁止条約が発効し、その署名国は92、批准国は68に達し、すでに実体を持つ国際法として機能し、今年11月27日からはニューヨークの国連本部で第2回締約国会議が開かれようとしています。


日本政府は、核兵器禁止条約の交渉をボイコットし、岸田首相の「核兵器禁止条約は出口だ」という言明にもかかわらず、国連総会では同条約に反対票を投じ続けています。日本が自国の安全をアメリカの「核の傘」に依存していることが理由とされています。

しかし、「核抑止力」の名による大国の核戦略は、それ自体、国際紛争における武力の行使や威嚇を禁じた国連憲章をじゅうりんするばかりか、必然的に「仮想敵国」を前提とし、国民に「外からの脅威」を煽り、本来可能な平和的外交的な問題解決の努力さえ破壊するものです。

昨年6月開かれた核兵器禁止条約第1回締約会議には、締約国だけでなく、非締約国からも34か国の代表がオブザーバーとして出席しました。そこにはドイツやノルウェー、オーストラリアなどアメリカの同盟国の政府も含まれています。第2回締約国会議でもこの流れは続くばかりか、核保有国でさえ核兵器禁止は国民的世論となっていることが様々な形で示されるでしょう。


こうした流れに立って、国連総会では、岸田首相は核の惨禍を国民が体験した唯一の国であり、その戦争の反省から紛争問題の平和解決を原則とし、憲法で戦争を放棄した国の代表として、核大国をはじめ、すべての加盟国に対し、国際紛争の平和解決と武力の不行使など国連憲章の平和のルールの順守、核兵器のない世界を達成する国際合意の実行をよびかけ、日本がその努力に加わる決意を表明すべきです。

そのために、私たちは具体的に以下、要請するものです。


 
1. 国際紛争の解決手段としての武力の行使・威嚇を排し、平和的手段による解決を求めた国連憲章の原則、とりわけ核兵器の使用と威嚇の放棄をよびかけること

2. 各国の軍備から核兵器の一掃を誓った国連総会第一号決議、核軍備撤廃に通じる核保有国の核軍備廃絶、「核兵器のない世界」を確立する「枠組」の確立など、核兵器廃絶のためのこれまでの国際的合意を確認し、ただちにその実行努力を開始すること

3. 核兵器禁止条約を支持し、日本が条約に参加するとともに、世界の国々にも参加を呼びかけること、「核抑止力」論など、核兵器の使用・威嚇政策への依存を放棄すること

4. 当面、核兵器禁止条約第2回締約国会議に、オブザーバーとして参加すること




    原水爆禁止2023年世界大会 - 長崎決議    

長崎からのよびかけ

私たちは失敗した核抑止政策に逆戻りはしません。私たちは人間にとって必要のない核兵器に資金を提供することに逆戻りしません。私たちは取り返しのつかない環境汚染に逆戻りしません。私たちは未来を生きる世代の命を危険にさらし続けることはしません。世界中の指導者のみなさん、私はあなたに懇願します。あなたがこの惑星を愛しているなら、この条約に署名してください。核兵器はこれまでずっと道徳に反するものでした。そして今では法律にも反するものです。一緒に世界を変えて行きましょう。
――核兵器禁止条約採択を受けた節子サーローさんの演説より

 米国による長崎への原爆投下から78 年―。世界は、ロシアのウクライナ侵略がつづくなか、核兵器使用が現実化しかねない危険な情勢に直面しています。被爆地・長崎に集った私たちは、被爆者とともに訴えます。核兵器は、いかなる状況においても決して使用されてはなりません。すべての核兵器は、一刻も早く完全に廃絶されなければなりません。私たちは、原水爆禁止2023年世界大会「国際会議宣言」を支持し、ただちに行動に立ち上がるようよびかけます。

 核兵器の使用とその威嚇は、紛争の平和的解決を定めた国連憲章を踏みにじるものであり、いかなる状況においても決して許すことはできません。ロシアは核による威嚇を直ちにやめるべきです。G7 広島サミットは「核抑止力」論を公然と主張して、被爆者の心を逆撫でしました。NATO首脳会議が核兵器への固執を再確認したことも決して許せません。軍事対軍事、核対核の悪循環は事態を一層悪化させるだけです。
 ロシアがウクライナ侵略を直ちにやめ、撤退することを強く求めましょう。軍事ブロックによる世界の分断を許さず、国連憲章擁護の立場で結束し、国連総会決議に基づく解決をめざしましょう。ロシアのウクライナ侵略を口実に、核大国が核不拡散条約(NPT)の核軍縮交渉義務やこれまでの合意の履行に背を向けるのを許してはなりません。日本政府が唯一の戦争被爆国として、こうした義務や合意の履行のために行動するよう強く求めましょう。
核兵器禁止条約は、第1回締約国会議で「ウィーン宣言」を採択するとともに、核兵器使用と核実験の被害者支援を含む「行動計画」を策定し、国際法として機能し始めています。この条約を力に、草の根の運動と市民社会、諸国政府の共同を大きく発展させ、今日の危機をのりこえていかなければなりません。
 すべての国の政府に対し核兵器禁止条約への支持と参加を求めましょう。第78 回国連総会、核兵器禁止条約第2回締約国会議(11月27日~ニューヨーク)、第11回NPT再検討会議(2026年)の準備委員会を節目に、諸国政府と市民社会、草の根の運動の共同を発展させましょう。日本政府が、第2回締約国会議に少なくともオブザーバー参加して、開始された被害者支援への国際協力に加わるよう求めましょう。
 被爆の実相をひろめ、核兵器の非人道性を告発しましょう。すべての地域で「原爆展」や被爆体験を語る集いに取り組みましょう。原爆症認定制度の抜本的改善と原爆被害への国家補償の実現めざし、被爆者援護・連帯の活動を強めましょう。広島・長崎の「黒い雨」の被害者に対する国による全面救済を実現しましょう。日本と韓国の被爆者と世界の核被害者の活動を支援しましょう。
 G7広島サミットが「核抑止力」を公然と主張したことへの議長国・日本の責任は重大です。岸田政権は、アメリカの「核の傘」への依存を一層深め、「抑止力」強化を口実に、憲法違反の大軍拡や「敵基地攻撃能力」の保有、沖縄など南西諸島の軍事化など日米軍事同盟のもとでの「戦争する国」づくりへと暴走しています。これはアジア・太平洋地域の平和と安全を脅かすものにほかなりません。
 9条改憲の企てを阻止しましょう。「敵基地攻撃能力」の保有、軍事費倍増など、大軍拡に反対しましょう。戦争法を廃止しましょう。「オール沖縄」のたたかいに連帯し、辺野古新基地建設の断念、普天間基地の即時返還を求めましょう。朝鮮半島の非核化と東アジアの平和構築のため、憲法を活かした外交を求めましょう。日本政府が「核抑止力」論から脱却し、核兵器禁止条約に署名・批准することを強く求めましょう。条約への署名・批准を求める署名運動や自治体意見書の運動をいっそう発展させましょう。日米核密約の破棄、非核三原則の厳守・法制化を求めましょう。
 福島第一原発事故の「ALPS処理水」(汚染水)の海洋放出に反対し、原発ゼロ、気候危機の打開、貧困と格差の克服、軍事費削減とくらし・福祉・教育の拡充、ジェンダー平等、LGBTの権利拡大を求める運動など、人間らしく生きたいと願うすべての人びとと手を携え、人間の尊厳のための壮大な共同をつくり出しましょう。

被爆者とともに、若い世代とともに、未来を切りひらいていきましょう。
ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ ノーモア・ヒバクシャ ノーモア・ウォー 長崎を最後の被爆地に!

2023年8月8日
原水爆禁止2023年世界大会-長崎


2023-09-07 18:29:30


原水爆禁止2023年世界大会-広島決議

広島からすべての

国の政府への手紙


原爆投下から78年目の8月6日に広島に集った私たちは、すべての国の指導者に、核兵器廃絶にむけた緊急の行動を訴えます。

ロシアのウクライナ侵略がつづき、核兵器が使用されかねない重大な情勢に直面しています。開発されたばかりの一発の原子爆弾は、数万の市民を無差別に殺戮し、ここ広島を一瞬にして「地獄」と化しました。かろうじて生き延びた被爆者も、後遺症や差別に苦しめられました。今日の近代化された大量の核兵器の一部でも使用されるなら、それは人類の破滅につながります。核兵器を使用することは、いかなる状況でも断じて許されません。私たちは、国際社会がその脅威を根絶するために、ただちに力を尽くすことを訴えます。

5月に広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7)は、核兵器は「侵略を抑止し、戦争と威圧を防止する」と、「核抑止力」論を公然と宣言しました(「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」)。「核抑止」とは、ヒロシマ・ナガサキの惨劇をもたらすことを前提にした威嚇に他なりません。私たちは、被爆地と被爆者を愚弄するこの宣言を断固として拒否します。被爆地・広島から発信すべき真のメッセージは、核兵器の使用とその威嚇を許さず、核兵器のない世界を一刻も早く実現することに他なりません。

現実に戦争が進行し、軍事的緊張が高まっているからこそ、軍縮、とりわけ核軍縮の前進が強く求められています。私たちは現在、オーストリアのウィーンでひらかれている第11回核不拡散条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会が、「核軍備撤廃の有効な措置に関する交渉」を行うことを定めた第6条とともに、「核軍備の完全廃絶」の誓約(2000年)、「核兵器のない世界の平和と安全の達成」とそのための「枠組」づくり(2010年)など、これまでの再検討会議の合意を実行する実質的な成果をあげることを求めます。

史上初めて核兵器を違法化した核兵器禁止条約(TPNW)が発効し、支持と参加が広がっていることは、私たちにとって大きな希望です。第1回締約国会議が、政治宣言と行動計画を採択し、条約の運用がはじまっていることを心から歓迎します。TPNWは「核兵器のない世界」という目標達成にむけてNPTを補完するものであり、矛盾するものではありません。NPTに参加するすべての国が、TPNWを支持し、参加することを訴えます。

私たちは市民社会の一員として、諸政府、国連機関と共同して、「核兵器のない世界」の実現にむけて尽力する決意を表明します。原水爆禁止2023年世界大会に参加した私たちは、日本の政府が「核の傘」への依存をあらため、核兵器禁止条約に参加するよう力を尽くします。

あなた方が、この広島からの訴えに応えて、行動されることを心から希望します。


2023年8月6日

原水爆禁止2023年世界大会-ヒロシマデー集会


2023-09-05 16:34:08


原⽔爆禁⽌2023 年世界⼤会-国際会議

国際会議宣⾔

 世界はいま、ウクライナでの戦争と核威嚇など核兵器使用の現実の危険が高まる重大な情勢に直面している。世界から広島の地に集った私たちは、被爆者とともに訴える。核兵器は、いかなる状況においても、決して使用されてはならず、そのすべてを一刻も早く完全に廃絶すべきである。
 78 年前の8 月6 日と9 日、アメリカ軍が広島と長崎に投下した原子爆弾は、瞬時にして両都市を破壊し、人類が体験したことのない、「この世の地獄」と言われる惨状をもたらした。1945 年末までに21 万人の命が奪われ、かろうじて生きのびた被爆者たちも、放射線による疾病をはじめ後遺症に苦しみ、社会的、経済的差別をうけた。この悲劇を決してくり返させてはならない。
 世界には今なお約1万2500 発の核兵器が存在している。その廃絶は、人類の死活にかかわる緊急の課題である。

 ロシアのプーチン政権は、侵略と核兵器による威嚇を直ちにやめなければならない。核兵器への固執をつづけるアメリカ、イギリス、フランス、中国など他の核保有国の責任も重大である。核兵器の使用とその威嚇は、紛争の平和的解決を定めた国連憲章の原則を正面から踏みにじるものであり、その廃絶こそが国連総会第1号決議に沿ったすべての国の責務である。
 G7 広島サミットが「核抑止力」論を公然と主張し、被爆者と被爆地を愚弄したことは、断じて許されない。今年7 月に開かれたNATO 首脳会議は、安全保障にとって「核兵器が唯一無二の存在」だとし、核兵器にしがみつく態度を改めて表明した。
 NATO の拡大やアジア・太平洋地域での軍事連携強化など、アメリカを中心とした軍事ブロックの強化は、世界を分断し、軍事対軍事、核対核の危険な悪循環をつくりだし、事態を一層悪化させている。北朝鮮が国連安保理決議に違反してミサイル実験を繰り返している。日米韓も「核抑止力」を含む軍事的対抗を強化している。これによって朝鮮半島をめぐる状況はいっそう危険なものとなっている。

 核大国が核軍縮に背を向けるなかでも、核兵器禁止条約を力にした世界の流れはひきつづき発展している。条約には68 カ国が批准し、署名国は92 カ国と国連加盟国の半数に迫っており、締約国を広げる努力もつづいている。このゆるぎない流れは「核兵器のない世界」をめざす、大きな希望である。
 核兵器禁止条約は、国際社会が一致し、市民社会と共同するならば、世界を動かす大きな力を発揮しうることを示した。この国際的共同をさらに発展させるとともに、各国政府に条約参加を迫る運動を強化することが、「核兵器のない公正で平和な世界」を実現する道である。

 我々は以下のことを要求し、各国の運動と国際的な共同を発展させる。
―核兵器の使用とその威嚇は、国連憲章と国際人道法に反するものであり、いかなる状況のもとでも決して許されない。すべての国がこれを厳格に守ることを強く求める。核兵器によって安全をはかろうとする「核抑止力」論はいかなる理由によっても決して正当化し得ず、断固として退けられなければならない。
―核兵器禁止条約は、核兵器使用と核実験の被害者への支援など、第1回締約国会議で策定された「行動計画」の具体化と実践がはじまり、国際法として機能しつつある。11 月27 日からニューヨークで第2 回締約国会議が開かれる。締約国とも協力して、すべての国が条約を支持し、参加することを求める。
―2026 年の第11 回核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた準備がはじまった(第1 回準備委員会、7 月31 日~8 月11 日、ウィーン)。すべての締約国、とりわけ核兵器国が条約第6 条の核軍縮交渉義務と、核兵器廃絶の「明確な約束」をはじめとする再検討会議の累次の合意を誠実に履行することを強く求める。
―非核地帯の強化と拡大を求める。核保有国はこれらの条約の実効性を担保しなければならない。中東非核地帯の実現にむけた努力を歓迎し、その早期実現を求める。北朝鮮は核兵器、弾道ミサイル開発を止め、すべての関係国に朝鮮半島の非核化と平和の実現にむけた努力を再開することを求める。
南シナ海、東シナ海での地域の緊張は一方的行動によらず、外交的・平和的に解決するよう求める。
―ロシアはウクライナへの侵略を直ちにやめ、すべての軍隊を撤退させなければならない。原発を軍事標的にするなど国際人道法に反する行為は許されない。国際社会は、世界の分断に抗して国連憲章の擁護で団結し、国連総会決議に基づく解決を求めるとともに、平和と公正を求める努力を支持し、平和の秩序の再建・強化に力を尽くすべきである。軍事的な対立と分断を深め、問題の解決を阻害する軍事ブロックにもとづく対応をやめるべきである。地域紛争を国際法にもとづいて、平和的に解決することを求める。仮想敵をもたない包摂的な枠組みこそ、すべての国の安全を共通に保障する。軍事費の増大に反対し、大幅な削減を要求する。

 G7 サミットが「核抑止力」論を公然と主張したことについて、議長国であった岸田政権の責任はきわめて重大であり、恥ずべきものである。被爆地からの真のメッセージは、核兵器のすみやかな廃絶である。ヒロシマ・ナガサキを体験した日本が、アメリカの「核の傘」への依存をあらため、核兵器禁止条約を支持し、参加することを強く求める。
 岸田政権は、アメリカの「核の傘」への依存をいっそう深めるとともに、「抑止力」の強化を口実に、憲法違反の大軍拡と「敵基地攻撃能力」保有に進もうとしている。沖縄をはじめとする南西諸島の軍事化など、日本はアメリカの対中戦略の最前線基地にされようとしている。さらには、アジアとNATOを結び付ける中心的役割を果たそうとしている。これらの根本には、日米軍事同盟を絶対視する政治がある。我々は、日本政府が唯一の戦争被爆国として、また戦争放棄の憲法を持つ国として、それにふさわしい行動をとることを求める日本の運動に連帯する。

我々は、世界の反核平和運動に以下の行動をよびかける。
―ヒロシマ・ナガサキの被爆の実相をはじめ、核兵器使用と核実験の非人道的な結末を普及し、核兵器廃絶を共通の要求とする国際的な共同行動を成功させよう。日本と韓国の被爆者や世界の核被害者の活動を支援しよう。
―核兵器禁止条約の非締約国、とりわけ、核保有国や「核抑止力」に依存する国々で、条約への支持・参加を求める運動を強めよう。
―第78 回国連総会、核兵器禁止条約締約国会議、NPT 再検討プロセスなどを節目に、各国の運動を大きく結集し、諸国政府と市民社会の共同を発展させよう。禁止条約第2 回締約国会議に呼応した国際共同行動を成功させよう。
―軍事費の削減、外国軍事基地の撤去、軍事同盟の解消、枯葉剤など戦争被害者への補償・支援と被害の根絶、平和教育の推進、国連憲章の原則に基づいたウクライナにおける戦争の終結など、様々な平和運動との共同を発展させよう。
―くらしと命、人権を守り、原発ゼロ、気候危機の打開、ジェンダー平等、自由と民主主義を求める運動など、多様な運動との連帯を発展させよう。
今日の重大な情勢を打開するうえで、諸国民の世論と運動が決定的である。我々は、被爆者とともに、そして常に新しい若い世代の参加の輪を広げ、前進する決意である。

2023 年8 月5 日
原水爆禁止2023 年世界大会-国際会議


2023-09-05 16:29:47

世界大会イメージ集まれ!

テーマ

被爆者とともに、
核兵器のない平和で公正な世界を

— 人類と地球の未来のために

核兵器では世界の平和と安全は守れません
被爆者の声を世界に伝え
核兵器国と「核の傘」の国の政治を変え
核兵器のない平和で公正な世界実現を

だから いま被爆地へ

2023ポスター
今年のポスター

広島と長崎に人類史上はじめて原子爆弾が投下され、一瞬のうちに二つの都市が壊滅し、21万人もの命(ほとんどが一般市民)が奪われてから78年になります。生き残った被爆者も原爆症によって命を奪われ、あるいは健康を脅かされています。核兵器は、人間らしく生きることも、死ぬことも許さない悪魔の兵器です。

ロシアによるウクライナ侵略から1年余。プーチン大統領は核使用の威嚇が繰り返し、3月25日には、ロシアの隣国ベラルーシへの戦術核配備を決定しました。北東アジアでも北朝鮮の核・ミサイル開発、弾道ミサイル発射が繰り返され、それに対応して、米国を中心に日本と韓国なども、危険な軍事演習を繰り返し、軍拡と「核抑止」の政策が緊張と危険を高めています。「核」対「核」、「軍事」対「軍事」の対応が危機を悪化させ続けています。

打開するカギは国連憲章にもとづく紛争の平和解決と核兵器の全面禁止にあります。外交的解決のための努力が、決定的に重要です。

核兵器禁止・廃絶の世界大会に8月の世界大会は、国連や核兵器廃絶のために行動する諸国政府と連帯・共同し、世界の市民社会の運動を総結集します。また、唯一の被爆国であるこの日本を、核兵器禁止条約に参加し、核兵器廃絶をリードする国に変える共同の大会にしなければなりません。

世界大会の成功は、一人ひとりの行動にかかっています。このパンフレットを使って一緒に学び行動しましょう。その成果を大会に持ち寄りましょう。


コロナ感染急拡大への対応について

2023年8月1日  原水爆禁止世界大会実行委員会


コロナ感染防止対策にご協力を

 大会参加者の方へ

  1. ① 感染しない、させない、持ち込ませないため、発熱、咳、鼻水の症状がある場合は参加をご遠慮ください。
  2. ② マスクの着用については個人の判断に委ねられますが、世界大会の各会場においてできる限りマスクの着用をお願いします。
  3. ③ 食事中は会話を控えましょう

世界大会実行委員会として以下の対策をとります。

  1. ① 会場は密をさけるため十分な間隔がとれるよう人数設定し、換気します。
  2. ② 各会場での体温チェック、アルコール消毒の準備をします。
  3. ③ 8月6日、7日、9日の全体集会の会場内に医療本部を置きます。
    発熱など外来診療について、民医連にご協力をいただいております。

熱中症対策について

こまめな水分補給をお願いします。室内でも、屋外でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどで補給しましょう。

熱中症 予防のための情報・資料サイト


医療本部

広島(8月6日)、長崎(8月7日・9日)の全体集会の会場内に医療本部を設けています。発熱など外来診療について、全日本民医連にご協力いただいています。医療本部以外に次の病院・診療所のご協力があります。

 

広島=福島生協病院

    

広島市西区福島町1-24-7 電話082-292-3171

 

長崎=上戸町(かみとまち)病院

    

長崎市上戸町4-2-20 電話095-879-0705

 

お問い合わせは
「あなたの街の原水協」または日本原水協お問い合わせフォーム から

国際会議チラシ

国際会議宣言

ダウンロードはこちらから

お問い合わせは
「あなたの街の原水協」
または
日本原水協お問い合わせフォーム から

日時:
 8月4日(金)
14:00〜17:00

 8月5日(土)
9:30〜13:30

会場:広島JAビル10階講堂

8月4日(金) 開会総会(14:00〜14:40)

開会宣言、海外代表の紹介、議長団任命

主催者あいさつ・「平和の波」開始宣言 野口邦和(運営委員会共同代表)

被爆者あいさつ  濱住治郎(日本被団協事務局次長)

セッションⅠ:被爆者の声を世界に

8月4日(金)

14:40~17:00

導入発言

 被爆者 児玉 三智子さん

(広島被爆者)

 被爆者 横山 照子さん

(長崎被爆者)

 特別発言 田村 和之さん

(広島大学名誉教授)

 韓国被爆者 イ・ギュヨルさん(韓国原爆被害者協会会長)

 核被害者 アバッカ・アンジャイン・マディソン

(ロンゲラップ島民代表)

 質疑 & 討論



児玉 三智子

児玉 三智子


広島被爆者

横山 照子


長崎被爆者

田村 和之


広島大学名誉教授

イ・ギュヨル

イ・ギュヨル


韓国原爆被害者
協会会長

アバッカ
・アンジャイン
・マディソン


ロンゲラップ島民

セッションⅡ:核兵器の禁止、核兵器のない世界の実現

8月5日(土)

9:30 ~ 12:00

 

導入発言

 アメリカ ジョゼフ・ガーソンさん
(平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン議長)

 フランス ロラン・ニベさん(フランス平和運動全国書記)

 ロシア オレグ・ボドロフさん
(フィンランド湾南岸平和評議会/映画監督)

 韓国 イ・ジュンキュさん(韓神大学統一平和政策研究院上級研究員)

 日  本 安井 正和さん(原水爆禁止日本協議会事務局長)

 質疑 & 討論



ジョゼフ・ガーソン

ジョゼフ
  ・ガーソン


平和・軍縮・共通安全保障
キャンペーン
議長

ロラン
・ニベ


フランス
平和運動
全国書記

オレグ・ボドロフ

オレグ・ボドロフ


フィンランド湾南岸平和評議会議長

イ・ジュンキュ

イ・ジュンキュ


韓神大学
統一平和政策研究院
上級研究員

安井 正和

安井 正和


原水爆禁止
日本協議会
事務局長

8月5日(土)

13:30 ~ 16:00

 

導入発言

セッションⅢ:核兵器のない平和で公正な世界—市民社会の連帯と行動

 アメリカマーガレット・エンゲルさん(ピースアクションNY)

 イギリスケイト・ハドソンさん(イギリスCND事務局長)

 ドイツライナー・ブラウンさん(元IPB事務局長)

 フィンランドウーラ・クロッツァーさん(フィンランド平和求める女性の会)

 国際団体ショーン・コナーさん(IPB 事務局長)

 質疑 & 討論




マーガレット
・エンゲル


ピースアクションNY


ケイト・ハドソン


イギリス核軍縮
キャンペーン(CND)
事務局長

ライナー・ブラウン


元IPB事務局長


ウーラ
・クロッツァー


フィンランド平和を求める女性の会


ショーン・コナー


IPB事務局長

閉会総会(16:00〜16:30)

国際会議宣言の提案と採択

閉会あいさつ

imgs/world_conference/2023/20230729/hibakusha.jpg 広島チラシ2 広島チラシ3

セツコ・サーローさん
ヒロシマデー集会、参加決定!


特別キャンペーン”被ばく者の声を世界に”で、セツコ・サーローさんが登壇します。

セツコ・サーローさんの被爆証言を綴った「沈黙の閃光」(日本語訳)も是非チェックしてみてください。



日時:
 8月6日(日)
13:00〜15:45

会場:広島県立総合体育館・グリーンアリーナ

 おもなプログラム 

 オープニング うたごえ ♪ヒロシマの有る国で

 開会あいさつ 、海外代表紹介、国家元首、
自治体首長のメッセージ紹介

 主催者報告

 松井一實広島市長メッセージ代読

 被爆者あいさつ 箕牧智之(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)

 ゲストスピーカー 和田靜香(ライター/「禁止条約参加署名」共同よびかけ人)

 政党・国会議員連帯メッセージ

 特別キャンペーン“被ばく者の声を世界に”】

セツコ・サーロー(カナダ在住広島被爆者)

矢野美耶古(広島被爆者)

牧野一見(原爆「黒い雨」被害者の会共同代表)

アバッカ・アンジャイン・マディソン

(ロンゲラップ島民代表/マーシャル諸島共和国元上院議員)

 核兵器の禁止、核兵器のない世界の実現を―世界からの報告】

ダニエル・ホグスタ(核兵器廃絶国際キャンペーン[ICAN]暫定事務局長)

エルシリア・スデ(フランス下院議員/左翼政党「服従しないフランス」)

ファン・チー・カーン・チー(ベトナム平和委員会事務局次長)

コラソン・ファブロス(非核フィリピン連合事務局長/IPB共同議長)

 文化企画「広島 愛の川」(中沢啓治作詞)の合唱 など

 広島からのメッセージ

 文書採択

 閉会/フィナーレ うたごえ ♪We shall overcome




更新中





更新中



原水爆禁止2023年世界大会への
国家元首・国際機関メッセージ






アイルランド大統領
マイケル・D・ヒギンズ

被爆者は証言によって、数世代続く核兵器使用の長期的影響を鮮明に描き出しました。私たちに、核戦争の壊滅的な人道的結末に対応することは決してできないでしょう。私たちには、グローバル社会の一員として、このリスクをなくすという緊急な課題に協力してとりくむ以外に方法はありません。核兵器を使用させない唯一の保証は、廃絶です。

マイケル・D・ヒギンス(アイルランド大統領)

原水爆禁止世界大会への私の支持を再び表明する機会をいただき、光栄です。

世界が広島・長崎への原爆投下による壊滅的な惨害を目撃して78年になります。被爆者の方々の生きた経験は、世界の核兵器廃絶への努力に大きな影響を与えています。彼らの語る被爆体験は、軍縮の大義を明確にし続け、私たちの集団的、文化的記憶の一部を形成するという重要な役割を果たしてきました。グローバル社会に生きる私たちは、広島と長崎の市民を襲った惨事を二度と繰り返させないために努力を続けなければなりません。世界の平和と安全の実現は、私たちが団結してとりくまねばならない緊急な課題です。

被爆者は証言によって、数世代続く核兵器使用の長期的影響を鮮明に描き出しました。私たちに、核戦争の壊滅的な人道的結末に対応することは決してできないでしょう。私たちには、グローバル社会の一員として、このリスクをなくすという緊急な課題に協力してとりくむ以外に方法はありません。核兵器を使用させない唯一の保証は、廃絶です。

私たちは核のリスクが高まり、核を美化する危険な議論がされている時代に生きています。ウクライナに対する違法な侵攻と侵略戦争の一環として、ロシアは核威嚇を繰り返しています。これは許されないことです。いかなる核兵器使用も、悲惨な人道的結末を世界全体にもたらすのです。

今年、広島でG7の首脳たちは、核兵器のない世界という究極の目標に向けて具体的措置を取る必要があると言いました。この約束を具体的な行動に移すことは死活的に重要です。核軍縮の課題に解決策を見つけるという私たちの誓約を再確認することがいまほど重要な時期はありません。わが国は、現在ウィーンで開催中のNPT再検討会議第1回準備委員会および今年の後半に予定される核兵器禁止条約第2回締約国会議を含め、軍縮プロセス全体にわたって、野心的にとりくむ決意です。

この活動はかつてなく重要になっています。世界大会と被爆者の模範的な活動は、私たちが核廃絶に集団で再びとりくむことの重要性を強調しています。今日の私たちの共同は、何世代も続くより安全で調和の取れた世界を築くでしょう。

世界大会と皆さんの重要な活動が成功を収めることを願っています。





ラオス人民民主共和国 国家主席
トーンルン・シースリット

核兵器のない世界をめざすヒロシマ宣言の採択に続き、原水爆禁止2023年世界大会が、現在緊迫する国際紛争を平和的手段を通じて解決するための外交協議や交渉の強化と並行して、問題にとりくむ国際社会の努力と献身を促進するため、すべての参加者が率直で建設的な意見交換をおこなう重要な機会としての役割を引き続き果たすだろうと、私は固く信じています。

トーンルン・シースリット(ラオス人民民主共和国 国家主席)

2023年8月4日から9日まで広島と長崎で開催される原水爆禁止2023年世界大会の実行委員会、ならびにご参加の皆さまに、ラオス人民民主共和国の政府と国民を代表し、心からのご挨拶とお祝いを申し上げます。

ヴィエンチャン
ヴィエンチャン タートルアン

私は、2022年に開催された核兵器禁止条約(TPNW)第1回締約国会議が成功裏に終わったことを嬉しく思います。この会議は、核兵器の完全廃絶を実現し、条約の効果的実施に向けた方針を示すという締約国の決意を再確認した「ウィーン宣言」を採択するとともに、条約の目的を促進し、宣言に盛り込まれた約束を実現するための「ウィーン行動計画」を採択しました。

核兵器のない世界をめざすヒロシマ宣言の採択に続き、原水爆禁止2023年世界大会が、現在緊迫する国際紛争を平和的手段を通じて解決するための外交協議や交渉の強化と並行して、問題にとりくむ国際社会の努力と献身を促進するため、すべての参加者が率直で建設的な意見交換をおこなう重要な機会としての役割を引き続き果たすだろうと、私は固く信じています。

ラオス人民民主共和国の政府と国民を代表して、原水爆禁止2023年世界大会の大きな成功をお祈りいたします。





ベトナム社会主義共和国
国家主席 ボー・バン・トゥオン

ベトナムの国家と人民はこれからも原水協を含む日本と世界の平和運動、平和愛好人民と手を携えてまいります。私たちが協力すれば、平和で安定し協力に溢れた未来と、地域と世界の繁栄を実現することができると確信します。

ボー・バン・トゥオン(ベトナム社会主義共和国 国家主席)

原水爆禁止2023年世界大会への心からのご挨拶を送ります。原水爆禁止日本協議会によって2023年8月4〜9日に広島、長崎で開催される世界大会は、核兵器廃絶をめざす世界の平和運動の決意を示し、たえまない努力を総結集する場です。

ベトナムの国家と人民を代表して、また、私自身の名において、この機会に、原爆で犠牲になった人びと、そして枯葉剤その他のすべての戦争犠牲者に対する連帯と支援を表明します。

これまでの年月、原水爆禁止世界大会を含む世界中の平和を愛する人びとのたゆまぬ努力によって、核兵器に反対するたたかいは、多くの重要な成果を収めてきました。とりわけ、1968年の核不拡散条約(NPT)の採択、2017年の核兵器禁止条約(TPNW)の採択と2021年の同条約の発効が重要です。私たちは、これらの努力に貢献できたことを光栄に思っています。ベトナムは、ほとんどの軍縮、大量破壊兵器の不拡散の条約に参加していること、そして核兵器禁止条約の最初に署名・批准した国の1つであることを誇りとしています。

現在、世界は依然として数多くの複雑かつ予測不能の事態に直面しています。ウクライナの戦争は終結の見通しが立っておらず、大国間の競争があり、多くの国や地域で、ポピュリズムと政治的激動、東シナ海や朝鮮半島などの紛争地域では緊張があります。これらは、核兵器使用の危険の高まりへの懸念を増大させています。

こうしたなかで、私は、今年の世界大会が、各国に対し声を高らかに、相互理解と尊重、国際法とりわけ国連憲章の原則、1982年の海洋法に関する国連条約の順守、また誠意と信頼、責任を伴った互恵の協力に基づく平和な世界の構築を呼びかけるよう期待するものです。

ベトナムの国家と人民はこれからも原水協を含む日本と世界の平和運動、平和愛好人民と手を携えてまいります。私たちが協力すれば、平和で安定し協力に溢れた未来と、地域と世界の繁栄を実現することができると確信します。

ホーチミンを走るバイクとノートルダム大聖堂
ホーチミンを走るバイクとノートルダム大聖堂

私はこの機会に、かつてのベトナムの民族独立と再統一のたたかい、現在の国家建設と防衛の努力に支援を寄せてくださった、日本と世界の平和組織、運動、人民にたいして、心からの感謝を申し上げます。

広島、長崎の市民、日本国民のみなさんに、熱烈な連帯のご挨拶をお伝えします。

世界大会ご参加のみなさん、健康で、平和に、幸せに過ごしてください。

世界大会の成功を願っています。





赤十字国際委員会(ICRC)総裁
ミリアナ スポリアリッチ

何より大切なのは、核兵器が二度と使用されないようにすることです。この点において、私たちは、被ばく者の皆さんとその子孫の方々、そして世界中のコミュニティーが果たしている役割に感謝します。

ミリアナ スポリアリッチ(赤十字国際委員会(ICRC)総裁)

赤十字国際委員会(ICRC)は、人道の観点から達成すべき核軍縮、そして核兵器のない世界を推進する原水爆禁止日本協議会(原水協)の長年のとりくみに、心から感謝申し上げます。

今日、この世に存在する兵器のなかで最も破壊的で非人道的な核兵器が使用されるリスクは、冷戦下で最悪の事態を経験して以降、最高レベルに達しています。核兵器保有国が有する核弾頭の数は約1万3000発で、その多くは広島に投下された原爆をはるかに上回る破壊力を持ち、数分以内に発射可能です。政治的緊張が高まり、軍備の増強と近代化が進むなかで、現代の軍事ドクトリンにおける通常兵器と核兵器の能力の境界線が曖昧となり、サイバー戦争や人工知能の分野における技術が進歩することで、核兵器が意図的、あるいは偶発的に使用される可能性が高まっています。こうした可能性を、私たちは到底受け入れることはできません。

ICRCは1945年、原爆が広島と長崎の老若男女にもたらした苦しみと惨状を、日本赤十字社とともに目の当たりにしました。

不可能に近い状況下で、瀕死の人びとや負傷者を救おうと力を尽くしていた私たちは、破滅的かつ無差別な核兵器の被害に対して効果的に人道援助がおこなえないことを実感しました。

核兵器の壊滅的な影響を考えるとき、国際人道法の原則と規則に従って核兵器を使用できるとは到底考えられない、というのがICRCの見解です。また、いかなる核兵器の使用も、人道の原則や公共の良心が求めるものに反するでしょう。

核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道上の影響を効果的に軽減できるとしたら、その使用を完全に阻止するしかありません。核兵器が二度と使われないようにするには、核兵器を廃絶するしかないのです。

こうした点からも、核兵器禁止条約は画期的で、極めて重要な前進です。国際法の下で核兵器を包括的に禁止することで、深刻な法的空白を埋める役割を果たします。さらに、核兵器保有国が条約に加入する以前あるいは以後に、核兵器を廃棄し、核兵器計画を廃止する道を開く、という意味でも重要です。このように、核軍縮に向けた道筋を条約が示しているのです。

最後に、この条約は、過去に核兵器の使用や核実験がもたらした、言語に絶する複数の被害について救済することを求め、被害者支援と、汚染された自然環境の修復に向けた措置を講じ、協力することを各国に義務づけています。締約国が65を超えた今日、核兵器禁止条約をこれまで以上に普遍的なものにすることが重要です。

条約によって核兵器のない世界に一歩近づいたとはいえ、まだ長い道のりが待っています。核兵器廃絶が実現するまでは、使用されるリスクを減らすための抜本的な対策が急務です。

そのため、私たちは、すべての国が次の行動をとるよう呼びかけます:

  • 核兵器禁止条約に署名、批准すること。
  • 状況に関わらず、核兵器の使用にかかる暗示的あるいは明示的なすべての威嚇を非難すること。
  • 核兵器が使用されるリスクを抑制するため、核兵器の即応態勢の解除や先制不使用の約束、軍事方針及び安全保障政策における核兵器の重要度を下げることなど、緊急かつ具体的な措置を講じること。
  • 国際法上の義務に基づき、核兵器廃絶を達成することを含め、核兵器不拡散条約(NPT)およびその再検討会議での公約を完全に履行すること。
  • 核兵器の使用や実験によって被害を受けた人びとを支援し、影響を受けた自然環境を除染するための強固な措置を講じること。

何より大切なのは、核兵器が二度と使用されないようにすることです。この点において、私たちは、被ばく者の皆さんとその子孫の方々、そして世界中のコミュニティーが果たしている役割に感謝します。

本大会と、貴団体の今後の活動のご成功を祈念いたします。





自治体首長から寄せられたメッセージ


原水爆禁止2023年世界大会に4人の知事を含む、284自治体首長からメッセージが寄せられました。

メッセージは都道府県ごとにまとめられています。(一部の自治体について、データ準備中となっています。後ほど更新いたしますのでご容赦ください。また、メッセージは大会前にお寄せいただいたものです。その後の選挙などにより首長が交代されている場合があります。)

国会議員からのメッセージ

<衆議院議員 五十音順>


立憲民主党 衆議院議員 阿部知⼦

戦後78年、⼈類と環境の被ばくが、かくもさし迫った時はないと思います。ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う世界軍拡は今や核戦争の危機すらおびき寄せています。拡⼤核抑⽌はそれを⼀層加速させます。加えて原発施設を巻き込む戦闘や劣化ウラン弾の使⽤は、繰り返し被ばく者を⽣み出す状況をつくり出しています。今こそ核兵器禁⽌条約の署名・批准を⽇本政府が唯⼀の戦争被爆国として実⾏すべきです。皆様へ友情と連帯の意を表します。

立憲民主党 衆議院議員 大河原まさこ

原水爆禁止2023年世界大会へご参加・ご賛同の皆様、大会の開催に心より感謝申し上げます。

私たちは、岸田政権の「核兵器は防衛目的の役割を果たす」という認識を変え核兵器を廃絶する方向へと歩みを強める必要があります。

国連加盟国の3分の2を超える政府が核兵器禁止条約を支持し、署名国は92、批准国は68となりました。被爆国日本こそ率先して核兵器禁止条約を署名・批准すべきです。

日本がアメリカの「核の傘」政策に固執することなく、核兵器のない平和な世界をつくるために活動をより一層深めて、市民力を結集して参りましょう!

私も最大限頑張ります。

立憲民主党 衆議院議員  落合貴之

原水爆禁止2023年世界大会の開催にあたり、メッセージを申し上げます。

日本は『戦争をしない』と決意した憲法を持つ国です。

我々は、非核三原則を堅持し、憲法の平和主義を堅持し、国際協調と専守防衛を貫く立場を明確にしています。

そして、唯一の戦争被爆国である日本こそ、「核兵器のない世界」の実現を目指し、努力することが使命です。

今後核兵器のない平和で公正な世界となることを心から願い、私も行動してまいります。

立憲民主党 衆議院議員 櫻井 周

原⽔爆禁⽌世界⼤会実⾏委員会の皆様の⽇頃からのご活動に⼼より敬意を表します。

原⽔爆をはじめとした武器は、⼈類を幸せにするものではなく、⼈類の破滅にしかつながりません。唯⼀の被爆国である我が国は、平和主義の先頭に⽴って世界に原⽔爆禁⽌を訴える使命を担っていると考えます。私も、皆様とともに核兵器禁⽌条約への参加の促進に尽⼒してまいります。

立憲民主党 衆議院議員 佐藤 公治

核の脅威は全世界すべての⼈々が認識しており、核兵器廃絶はその実現を⾒るまで声を発信し続けなければなりません。

しかし現実は、ロシアのウクライナ侵攻や台湾有事を理由に核抑⽌効果や、核共有論を唱えられるような危険な状況にあります。⼈類史上初の核兵器被爆国である歴史と経験 を世界に発信する再確認の世界⼤会となるよう、本⼤会の成功をお祈り申し上げます。

日本共産党 衆議院議員 塩川 鉄也

原水爆禁止2023 年世界大会に、心より連帯のメッセージをお送りします。

広島・長崎への原子爆弾投下から78 年、核兵器禁止条約に68 カ国が参加し、署名は92カ国になりました。日本政府に条約参加を求める地方議会の意見書は660 自治体、全体の4 割に広がっています。

一方、ウクライナ侵略を続けるロシアや、「核抑止力」に固執するアメリカなどの国々もあります。日本も今年6月のG7広島サミットで「核抑止力」を正当化し、核兵器禁止条約を無視する態度をとりました。

核への依存をやめ、禁止条約を力に、核兵器のない世界を切り開きましょう。

日本共産党 衆議院議員 田村貴昭

原水爆禁止世界大会にご参加の皆さん、核兵器の廃絶にむけた皆さんの取り組みに、心からの連帯を表明します。日本政府に対して、被爆国政府として「核抑止力」論と決別し、核兵器禁止条約に参加することを強く求めます。日本政府はいまだに長崎で被爆された方々を被爆者と認定せず、被爆者健康手帳も交付していません。すべての原爆被害者の、一刻も早い救済も求めてまいります。

日本共産党 衆議院議員 宮本岳志

原水爆禁止2023年世界大会の盛会をお喜び申し上げます。

ロシアの核兵器による威嚇に、世界から非難の声が高まっています。しかし、G7の首脳は被爆地ヒロシマから「核抑止論」に固執した「広島ビジョン」を発表し、核廃絶を願う市民から怒りと失望の声があがりました。

日本政府は、今こそ核兵器禁止条約を批准し、被爆国にふさわしい役割を発揮すべきです。

核なき世界の実現へ。皆さんと心ひとつに奮闘する決意を述べ、メッセージとします。

立憲民主党 衆議院議員 森山浩行

原水爆禁止2023 年 世界大会ご盛会を心よりお慶び申し上げます。

わが国は、世界で唯一の核被爆国として核兵器の全面廃絶と軍備縮小を全世界に向かって提唱し得る最適な立場にあります。

原爆の恐ろしさ、被爆者の声を世界中に訴え、絶対に核の使用を許してはなりません。

立憲民主党は、憲法の平和主義に基づき、非核三原則を堅持し、国際協調と専守防衛を貫くとの立場を明確にしています。

今後核兵器のない平和で公正な世界となることを心から願います。

立憲民主党 衆議院議員 山田勝彦

皆様方におかれましては、核兵器の無い世界の実現のため、日頃よりのご尽力に敬意を表します。

唯一の被爆国であるにもかかわらず、政府は核兵器禁止条約に未だに背を向けたままであり、決して許されるものではありません。

このような課題の解決を前進させるべく、皆さま方と共に、しっかりと声を上げ、取り組んでいくことをお約束致します。

立憲民主党 衆議院議員 米山隆一

8月6日、9日は、広島、長崎に原子爆弾が落とされたつらい記憶の日です。人類はその後、様々な危機を乗り越えて、現在に至るまで幸いにして原水爆の使用に至っていませんが、昨今の国際情勢は、予断を許さないものとなっています。国際情勢の理想と現実の間には険しい道のりがありますが、私は、人類は、決してあきらめる事無く核兵器廃絶の道を歩み続け、核無き世界を実現しなければならないし、実現できると信じています。

立憲民主党 衆議院議員 笠 浩史

原爆投下によって犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々にお見舞い申しあげます。また、核兵器廃絶に向けた皆様のご努力に対し敬意を表します。
ウクライナにおける核の威嚇や新STARTの履行停止などにより、核兵器使用のリスクが劇的に高まっています。どの国の子どもたちの未来にも、核兵器のない世界を実現 するために、引き続き全力で取り組んで参ります。



<参議院議員 五十音順>

立憲民主党 参議院議員 ⽯垣のりこ

戦争被爆国である我が国は、世界で最も核戦争の悲惨さを体験しており、「核なき世界」に向けて、全⼒で取り組む責務があります。先の国会で岸⽥政権は戦後の防衛政策の⼤転換を強⾏しましたが、私たち平和を願う市⺠は、ともに連帯し、核兵器禁⽌・廃絶を巡る国際的合意の実⾏と、⽇本の核兵器禁⽌条約への参加に向け強く連帯してまいりましょう。

日本共産党 参議院議員 伊藤 岳

「長崎を最後の被爆地に」「憲法壊すな、平和な長崎をいつまでも」みなさんの何よりの願いです。ところが、いま、岸田政権 は核兵器禁止条約 への 参加に背を向けて、軍備増強の道を進んでいます。自衛隊基地の強靱化計画は核攻撃も想定し 、長崎の 多くの基地がその対象になっています。原爆 の 惨状を経験した 犠牲者に対する冒涜 にほかなりません 。 みなさんと力を合わせ、核兵器廃絶 、平和で公正な世界の実現 へ全力をつくす決意です。

参議院会派「沖縄の⾵」代表 伊波洋⼀

皆様の活動に⼼より敬意を表します。

唯⼀の戦争被爆国である⽇本は、核兵器禁⽌を世界各国に対して求め、その議論をリードしていくべきです。参議院会派「沖縄の⾵」も、国会において政府に対し、核兵器禁⽌条約署名・批准を強く求め続けます。

アジア近隣諸国との歴史的・⽂化的つながりを活かし、対話による外交を積み重ねる事が、平和を維持し、「核兵器のない平和な世界」の実現につながります。ともに頑張ってまいりましょう。

日本共産党 参議院議員 いわぶち友

ロシアが核による威嚇を繰り返し、核兵器が使用されるリスクが高まるもとで、核兵器廃絶のために唯一の戦争被爆国である日本の政府が今こそ役割を果たすときです。

被爆者の方々を先頭にしたみなさんのたたかいが、全国で核兵器禁止条約への参加・署名・批准を求める意見書を決議につながり、核兵器廃絶を願う世界の大きなうねりをつくっています。日本政府を変え、核兵器を世界からなくすために、ご一緒に力を合わせましょう。

日本共産党 参議院議員 吉良よし子

この夏、アメリカの若者などが、原爆のキノコ雲をファッションアイコンのようにSNSで拡散したことに対し、“キノコ雲の下の惨状を知らないのか”と、多くの人が怒りの声をあげました。

しかし、そもそも「核抑止力」に固執し、核兵器禁止条約に背を向けている岸田首相の姿勢こそが、原爆の被害を矮小化しているのではないでしょうか。政府は、唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約に一刻も早く批准を。 核兵器のない世界へ力を合わせます。

日本共産党 参議院議員 倉林明子

G7広島サミットは、核兵器は「侵略を抑止し、戦争と威圧を防止する」と、「核抑止力」論を正当化しました。広島から被爆者を裏切るメッセージを出した岸田首相の責任は重大です。

核兵器使用の現実的危険を絶対に許さず、「核兵器のない世界」へ前進することが急務です。日本政府に、「核抑止力」の決別と、核兵器禁止条約への参加を強く求める、世論と運動を大きく広げましょう。共に力を尽くす決意を表明しメッセージとします。

⽴憲⺠主党 参議院議員 塩村あやか

原爆投下により命を落とされた何⼗万にもの犠牲者の⽅々に哀悼の意を表しますとともに、今なお被爆の後遺症に苦しまれている多くの⽅々に⼼よりお⾒舞い申し上げます。

本年5⽉、ウクライナ戦争や核軍縮、気候変動、⾷料安全保障、AIなど、激変する国際社会に安全と発展を取り戻すための重要な国際会議「広島サミット」開催されました。

被爆地・広島にG7⾸脳が集まったことは評価しますが、その際発出された「広島ビジョン」は、NPT・核拡散防⽌条約の体制堅持について触れ、核があることが 前提であり、核廃絶について⾔及したものではなかったことに、被爆⼆世として、⾮常に残念に思います。

⽇本は未だに核兵器禁⽌条約に署名しておらず、多くの関係各国等から「唯⼀の戦争被爆国」である⽇本の締約国会議へのオブザーバー出席が求められています。

被爆地・広島選出の岸⽥⾸相に変わっても、残念ながら、⽇本政府は消極的な姿勢を変えていません。唯⼀の戦争被爆国である⽇本だからこそできる事があります。

私・塩村あやかは被爆⼆世です。

被爆者の皆さんとともに、⼈類と地球の未来のため、核兵器のない平和で公正な世界を実現するため、共にがんばりましょう。

日本共産党 参議院議員 田村智子

原爆が恐ろしい――10代の頃から心の奥深くに刻まれていました。核兵器禁止条約は、核廃絶が「究極の目標」などではなく、国際社会が直面する課題であることを明らかにしました。この道こそが、核戦争の脅威をなくす唯一の希望の道です。

「核抑止」にしがみつき「核共有」まで議論する異常な日本の政治を変えなければなりません。2023年世界大会参加の皆様と連帯し、日本の条約批准へ全力を尽くします。

日本共産党 参議院議員 仁比聡平

78年前の夏、広島・長崎を一瞬で地獄にし、生き残った人々を今も苦しめ続ける原子爆弾をなお弄ぶ権力者たちの姿に、ふつふつと湧きおこる憎しみを禁じ得ません。核抑止―核兵器使用による威嚇、軍事ブロック対抗の大軍拡という愚かな道を阻む、圧倒的多数の平和の声を広げましょう。被爆の実相と核兵器禁止条約の確固たる前進を世界に発信し、対話と包摂の平和への希望を示す世界大会になることを祈念します。ぜひ会場で!

日本共産党 参議院議員 山下芳生

「核抑止力」論を正当化した5月のG7広島サミットでの「広島ビジョン」は被爆者や原爆犠牲者の期待を完全に裏切るものでした。サーロー節子さんも「広島ビジョン」を強く非難しました。岸田首相はサミットで「核兵器のない世界」を標榜しましたが、その実現に真に必要なのは、「核抑止力」論の根本的な見直しと核兵器禁止条約に正面から向き合う姿勢です。みなさんと共に「核兵器なき世界」の実現のために全力を尽くす決意です。

日本共産党 参議院議員 山添 拓

広島・長崎の被爆から78年。被爆者とともに、核兵器のない世界へと思いを持ち寄り、発信する世界大会に、心より連帯します。

戦争と核兵器の使用が現実味を帯びる、おぞましい事態が現在進行形です。 核兵器は、人類と共存しえません。なくすことこそが世界を平和と安全へと近づけます。

核兵器禁止条約の発効から2年半。「核抑止論」の呪縛を解き、日本が一刻も早く参加できるよう、力を合わせがんばります。

立憲民主党 参議院議員 横沢たかのり

原水爆禁止2023年世界大会のご開催にあたり、日頃より核戦争阻止、核兵器全面禁止・廃絶、被爆者援護・連帯に鑑み、ご尽力されておられます皆様に心より敬意を表します。

唯一の被爆国である我が国が、核兵器禁止・廃絶の国際的動きに果たす役割は非常に大きいにも関わらず、核兵器禁止条約に参加していない現状を何とか変えていく必要があります。

今後とも皆様と連帯し、真の世界平和の実現に向けて尽力して参ります。


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中川氏らの「核武装論議」に抗議宣伝―兵庫県原水協

2006年11月07日

 兵庫県原水協(筆頭代表理事・多上尚之)は6日夕方、神戸市中央区の元町商店街で、核兵器廃絶、被爆者救援などを訴える「6・9行動」を行いました。  中央区原水協の岩井直臣氏や日本共産党の井村弘子前県議(兵庫区)などがマイクで、「北朝鮮は核兵器計画を中止せよ」「すべての核兵器全廃の協議を開始せよ」と訴えました。  また、北朝鮮問題にからんで自民党・中川政調会長や麻生外相が核武装論議を容認する発言を繰り返していることをきびしく批判し、「被爆国の立場と相容れない発言を容認している安倍首相の責任は重大。ただちに両氏を罷免せよ」と要求しました。  参加した県原水協の松吉由美子常任理事やAALA連帯委員会の上田恵事務局長など7人が、道行く人々にチラシを配布しながら「すみやかな核兵器の廃絶を」署名を訴えました。  中川発言に、「政治家としての見識がなさすぎる」ときびしい口調で述べながら署名する人も目立ちました。神戸市須磨区の女性は、「北朝鮮がきちんと話し合いに応じるようねばり強く努力するのが政治家の役割なのに、戦争をけしかけるみたいで恐ろしい」と言って署名に応じました。  この日の行動で、「すみやか」署名が78人分集められました。(兵庫・梶本修史)

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更新情報

更新日時内容
2023/09/029月の6・9チラシを更新しています。また、世界大会の成功を受けて全体を更新する予定です。 (画像や表示が乱れる場合があります。その場合はしばらくたってからページをリロードしてください)
2023/07/067月のチラシのリンクが異なっておりました。大変ご迷惑をおかけしました。
2023/06/29今月(7月)の6・9チラシをアップロードしました。
2023/06/02今月(6月)の6・9チラシを更新しました。
2023/06/02ネットの更新環境に不具合が生じたため、ホームページの表示が乱れ、チラシ等のダウンロードが一時的にできない状況となりました。ご不便をおかけいたしました。

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