【談話】
全当事者の即時停戦、
イスラエルはガザ住民への
無法・無差別攻撃を即時中止し、撤退を!
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの大規模な空爆と地上侵攻が開始され、ガザ市民の犠牲が拡大しつづけている。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は10月30日、安全保障理事会の会合で「3週間で約3200人の子どもが殺された」と指摘している。
イスラエルはイスラム組織ハマスによる攻撃への「自衛」と言っている。一般市民を対象としたハマスの攻撃や人質が許されるべきでないことは当然であるが、イスラエル軍がいま、ガザ地区に対しておこなっていることは、220万のすべての住民を対象に水、電気、食料、燃料など生活に必要な資源を遮断し、攻撃対象とする無差別攻撃にほかならない。それは、国際人道法をあらゆる面で踏みにじる断じて許されない行為である。
アメリカの拒否権で安保理事会がマヒするなかで、10月28日、国連総会は交戦当事者に対しただちに、永続的な人道停戦に入るよう求める決議を圧倒的多数の賛成で採択した。決議は、ハマスの人質釈放ももとめている。我々は、全当事者がこの停戦案を受け入れ、イスラエルに対してただちに空爆停止、撤退と封鎖の解除をおこなうよう求める。
また、問題の根底にあるヨルダン川西岸、ガザ、エルサレムの不当な軍事占領をやめ、イスラエル、パレスチナの2つの国家が共存するパレスチナ問題の平和的解決のために行動するよう求めるものである。
2023年11月2日 原水爆禁止日本協議会
事務局長 安井正和