「ヒロシマ・ナガサキからのアピール」署名

1985年2月、日本原水協のよびかけによる核兵器全面禁止国際署名提唱と推進のために協議会が開かれ、広島・長崎に12カ国の代表が集まり、「核兵器全面禁止・廃絶のために―ヒロシマ・ナガサキからのアピール」国際署名運動が開始されました。アピールは核戦争阻止を訴え、核兵器廃絶を「全人類の死活に関わる最も重要かつ緊急の課題」とし、その年の7月に1000万筆を突破、93年には34000万人、2003年9月には6000万人を超えました。署名運動は5回におよぶ「平和の波」運動など135カ国以上で取り組まれました。

 この署名運動は、開始当初はさまざまな個別的要求で運動していた世界の運動に「核兵器全面禁止・廃絶」のコンセンサスを創り出し、2000年5月、NPT再検討会議が「核兵器廃絶の明確な約束」の合意にいたる上で大きな力となりました。