2007年原水爆禁止世界大会・分科会は8月8日9:30〜15:00、長崎市内の各会場で実施します。フォーラムおよび分科会・動く分科会のテーマは以下のとおりです。
■フォーラム (13:00〜16:00)
テーマ:各国政府代表と草の根運動の交流−核兵器のない平和で公正な世界のために
変化する世界、高まる核兵器廃絶の流れを、非同盟運動や新アジェンダ連合、中南米の新しい流れを代表する政府代表から聞き、各国のNGOとともに核兵器廃絶、平和で公正な世界への運動について交流、討論します。
■第1分科会 2会場
テーマ:すみやかな核兵器の廃絶のために−草の根運動の交流
なぜいま核兵器廃絶か、アメリカ、ヨーロッパなど世界で高まる核兵器廃絶の運動と日本の草の根運動が、報告・討論しあい、協力や連帯を発展させます。
行列のできる「署名」行動、日本列島を網羅する唯一の国民平和大行進、米軍基地の再編反対や憲法9条と結んでの核兵器廃絶行動など、全国の草の根行動を交流し、学び合います。
■第2分科会
テーマ:アジアの非核・平和のために
軍事同盟や核の威嚇など、危険が続く東アジアでいま、反核平和の交流と連帯が大きく発展しようとしています。分科会では、韓国、フィリピン、中国代表など、日本とアジアの参加者が交流・討論をすすめます。
■第3分科会
テーマ:いまなぜ「非核日本宣言」運動か
世界の世論に逆行して核を誇示するブッシュ政権、新たな核兵器拡散の危険など、いま、被爆国日本の役割が大きく問われています。日本政府が言う「核兵器廃絶の新たな決意」は本物か、非核三原則は守られているか。「非核日本宣言」の共同提唱者たちも交え、討論します。
■第4分科会
テーマ:米軍基地の再編強化と自衛隊
米軍再編強化の実態と米軍・自衛隊の軍事一体化の動きを、全国の運動の交流・討論を通じ明らかにします。また、横須賀、岩国をはじめとする自治体ぐるみのたたかいを交流します。世界規模ですすめられている米軍再編が、先制攻撃戦略と核使用政策とも関連してすすんでいることを、海外代表も交え討論します。
■第5分科会
テーマ:止めよう戦争への道、守ろう憲法9条
安倍政権はいま、憲法改悪に向けた動きを加速させています。でも、国民の多くは憲法9条改悪に反対の思いを強めています。分科会では、改悪を許さない草の根のたたかいを交流し運動の力にします。世界・アジアの非核平和の流れのなかで、日本が憲法9条を変える意味は、世界とアジアに脅威を広げる「戦争する国づくり」であることを明らかにします。
■第6分科会
テーマ:非核自治体運動の前進のために
大規模な市町村合併がすすむなか、新たな非核自治体宣言づくりをはじめ、「原爆展」の開催など「宣言」にもとづく非核平和行政の推進・拡充について、行政や議会の代表も交えて交流・討論します。国民保護計画づくりのなかで、核被害想定を拒否する運動も交流します。
■第7分科会
テーマ:被爆・核被害の実相の普及、支援と連帯(2会場)
1)被爆・核被害の実相普及、支援連帯
被爆者、世界の核被害者とともに、原爆投下と核被害の全容を広げ、連帯して核保有国に核兵器廃絶を迫る運動について交流、討論します。
2)原爆症認定行政の抜本的改善、被爆者との日常的支援連帯
原爆症認定集団訴訟の五度にわたる地裁判決は、国の認定行政の誤りを断罪しました。分科会では集団訴訟の到達点を学び、原告・被爆者とともに討論・交流し、認定行政の抜本的改善を求める世論をひろげる場にします。また、継承をふくむ被爆者組織との日常的な支援連帯の取り組みを交流します。
■第8分科会
テーマ:原発・核燃サイクルと核兵器廃絶
原水爆禁止運動の立場から、軽水型原発でのプルトニウム利用(プルサーマル)、使用済み燃料の再処理、高レベル廃棄物の処分など、核燃料サイクル問題について検討します。また、今大きな問題となっている原発臨界事故や事故隠しの問題などについても検討し、各地の住民運動の交流・連帯を発展させます。
■第9分科会
テーマ:「反核・平和の文化を発展させよう」
文化の破壊は戦争への道。原爆の惨禍が教科書から消え、マスコミの右傾化が戦争賛美を助長しています。原水爆禁止運動が築きあげてきた、反核・平和の文化の継承、発展をめざし、核兵器廃絶をめざす文化運動ついて討論・交流します。
■第10分科会
テーマ:平和で公正な世界を—新自由主義とのたたかい
グローバリゼーションの名で押付けられる規制緩和や金融市場の自由化、自治体行政の民間委託など、くらしや福祉が犠牲にされているもとで、新自由主義の害悪を告発し、それとのたたかいを交流します。
■第11分科会 青年のひろば
テーマ:継承から行動へ—21世紀の未来をきりひらこう
被爆体験を聞き小グループに分かれて討論・交流。核兵器のない世界への青年の役割を深める。海外青年をまじえてのテーマ別討論も。青年交流企画の「青年のひろばPart2」(同日17:00〜)に連動。
■第12分科会 高校生のつどい
全国高校生平和集会と連動した高校生の自主企画。被爆証言、海外青年代表との交流を通じて、高校生の連帯をひろげる。
〈動く分科会〉
■第13分科会
佐世保基地調査行動
米軍基地再編のもとで急変する米軍佐世保基地・海上自衛隊基地を船とバスを使って現地調査します。米原子力空母寄港をはじめ、ミサイル防衛のためのイージス艦配備など、日米軍事一体化が急速にすすむ同基地強化のねらいや実態を学びながら調査行動します。
■第14分科会
原爆遺構めぐり
長崎の被爆者を語り部に、「あの日のナガサキ」をたずね、被爆の実相にふれる分科会。
いくつかのグループに分かれ、被爆者とともに原爆遺跡をめぐります。
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