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連帯し、行動しよう
核兵器のない世界のために

テロ根絶、報復戦争反対、核兵器廃絶を
非核の太平洋をめざそう
憲法と非核三原則をまもろう
被爆者、核実験被害者と連帯しよう

 核兵器も戦争もない平和な世界のために—3・1ビキニデーに参加しましょう

 「核兵器も戦争もない平和な21世紀を」——。多くの犠牲者をだしたアメリカでの同時多発テロとアフガニスタンへの報復戦争によって、この願いがますます切実なものになるなかで、被災48周年、2002年3・1ビキニデーを迎えます。

 この間、日本と世界の平和運動は、無法極まりないアメリカでの同時テロをきびしく批判するとともに、報復戦争に反対し、法と理性にもとづくテロ問題の解決を求めてきました。しかし、アメリカはアフガニスタンへの報復攻撃にふみきり、多大な民間人の犠牲者を生み出しています。テロ根絶のためにも、報復攻撃の即時停止、核兵器をふくむ大量殺りく兵器の使用禁止は緊急課題です。

 また第56回国連総会は11月29日、核兵器禁止条約につながる「多国間交渉の2002年の開始」を求めた決議(マレーシア、メキシコなどの共同提案)を、賛成111カ国、反対29カ国の大差で可決しました。こうした流れとは対照的に、包括的核実験禁止条約(CTBT)の死文化、弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の廃棄など、世界の流れに逆らうアメリカの単独行動主義の弊害も浮き彫りになりました。

 日本政府は、アメリカに追ずいして、国連では核兵器廃絶交渉を要求する決議に棄権をくりかえし、「核密約」のもとで日本への核持ち込みの危険を放置し、自衛隊の海外派遣にふみきり、国民に大きな不安をひろげています。

 来る2002年3・1ビキニデーは、「核兵器も戦争もない平和な21世紀」をめざして草の根運動の新たな前進をきずく全国的規模の集会です。全国の地域・職場・学園から代表派遣にとりくみ大きく成功させましょう。そして、原水爆禁止2002年世界大会へつなげましょう。


3・1ビキニデーの日程

2月28日(木)

2002年3・1ビキニデー・国際交流会議(主催=日本原水協)・・・2時〜5:30 会場=グランシップ910会議室

【夜、海外代表を囲んで歓迎・交流会】
 

3月1日(金)

献花墓参平和行進(共催=3・1ビキニデー静岡県実行委員会、日本宗教者平和協議会)・・・10時15分にJR焼津駅南口集合・出発

故久保山愛吉氏墓前祭(主催=日本宗教者平和協議会)
               10時45分〜  会場=弘徳院(焼津市浜当目)
【弘徳院から焼津市文化センターまで貸切りバス(有料)が運行されます】

被災48周年2002年3・1ビキニデー集会(共催=原水爆禁止世界大会実行委員会、3・1ビキニデー静岡県実行委員会)・・・1:30〜4;00  場所=焼津市文化センター・大ホール
【焼津市文化センターからJR焼津駅まで貸切りバス(有料)が運行されます。】
 

関連行事など

・ビキニ被災の全容解明をめざす研究報告集会
(共催=3・1ビキニデー静岡県実行委員会/ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会 協賛=原水爆禁止世界大会実行委員会、原水爆禁止日本協議会) 
 会場=焼津市文化センター第1、第2会議室  参加費:1000円

・ 3・1ビキニデー青年・学生交流会「平和でナイト2002」(予定) 会場=焼津市文化センター・小ホール
 

3月2日(土)

2002年3・1ビキニデー日本原水協全国集会(主催=日本原水協)
 全体集会  1:30〜4:00  会場=グランシップ・中ホール
 分科会   9:30〜12:00 会場=グランシップ内の各会場
 動く分科会(「焼津行動」) 8:50集合、9:00出発  場所=JR静岡駅南口団体バス駐車場
 【主な行動=焼津市・弘徳院、焼津漁港、漁業資料館などを見学。12:30にグランシップ到着】
 

3月3日(日)

富士基地調査・抗議行動  9:00集合・出発(集合場所=JR静岡駅南口団体バス駐車場)、2:00JR静岡駅に帰着(JR三島駅下車も可) 
【主な行動=自衛隊駒門基地、畑岡射場、米軍キャンプ富士などの調査・抗議、基地問題交流会】


3・1ビキニデーとは?

◆1954年3月1日未明、アメリカは太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁において、広島型原爆の約1000倍の威力をもつ水爆実験(ブラボー)をおこないました。この核実験によって、マーシャル諸島の島民や856隻(日本政府調べ)の日本漁船などが被災しました。

◆静岡県焼津のマグロはえ縄漁船「第五福竜丸」は核実験の当日、アメリカ政府の指定した危険区域の外で操業中であったにもかかわず、放射能を含んだ”死の灰”を浴び、23人の乗組員全員が急性放射能症にかかりました。無線長の久保山愛吉さん(当時40歳)は、「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」と言い遺してその年の9月23日に亡くなりました。

◆このビキニ被災事件は、日本国民に大きな衝撃をあたえ、水爆実験がもたらした被害と核大国の横暴に対する不安と怒りが日本列島をおおいつくし、原水爆禁止を求める署名は、あらゆる階層、分野、地域をまきこんで一大国民運動としてひろがり、有権者の過半数(3400万)に達しました。

◆原水爆禁止署名の力は、第1回原水爆禁止世界大会の成功(55年8月)、原水爆禁止日本協議会の結成(同年9月)、原水爆被害者団体協議会の結成へと結実しました。いらい、48年間、日本の原水爆禁止運動は、核戦争阻止、核兵器廃絶、被爆者援護・連帯の一致点での共同をひろげ、核兵器廃絶の世論と運動を大きく前進させてきました。

◆3・1ビキニデーは、ビキニ水爆実験による犠牲者を追悼し、核兵器廃絶への決意を新たにする機会として、毎年、静岡を中心に全国規模の集会などがおこなわれています。


関連資料
 マーシャル諸島ビキニ環礁
   ビキニ環礁自治体首長、エルドン・ノート(原水爆禁止2001年世界大会より)

 マーシャル諸島ロンゲラップ環礁
   マーシャル諸島共和国上院議員、アバッカ・アンジャイン・マディソン(原水爆禁止2001年世界大会より)
   ロンゲラップ環礁地方自治体元首長、ネルソン・アンジャイン(原水爆禁止1999年世界大会より)
        死の灰をあびたロンゲラップ島をはじめて訪れてマーシャル・ロンゲラップ島民との連帯交流代表団の報告 日本原水協事務局、土田弥生(2001年1月)

 ビキニ水爆被災者・第五福竜丸元乗組員のその後と3・1ビキニデー集会の共同の前進 静岡県原水協副理事長、埋田昇二(原水爆禁止2001年世界大会より)


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