広島県原水協の大森正信筆頭代表理事と同県被団協の吉岡幸雄副理事長ら4人は12月22日午後、原爆被爆者養護ホーム「舟入むつみ園」と「矢野おりづる園」を訪問し、全国から寄せられた被爆者への「見舞金」あわせて300人分を届けました。
「舟入むつみ園」では、川崎園長と懇談したのち、大森筆頭代表理事が入所者代表の中村シズ子さん(90歳)に「全国の人々からの善意です」と言いながら「見舞金」を手渡しました。中村さんは、大野浦(現廿日市市)の陸軍病院に勤務していましたが、病院の指示で入市し、救護活動に従事したということです。「こんなによくしていただいてありがとうございます」と話していました。
また「矢野おりづる園」では、村田事務長ら職員から最近の園の様子について説明を受けたあと、吉岡副理事長が代表して入所者の横山ミヨ子さん(85歳)に手渡しました。横山さんは爆心から1.5キロの天満町で被爆、自身も大けがをし、母親は腰から上に大やけどを負ったなどと、当時の状況を語っていました。「ここに入所していろいろよくしていただいている」と感謝しておられました。
これに先立ち17日には、安佐北区原水協が「倉掛のぞみ園」を訪問し、鎌田理事長に300人分の見舞金を渡しています。
(広島県原水協事務局長・古田文和)