2014年7月2日(大阪での行進3日目)平和行進と警察
警察のこと、とりわけ日本の警察のことで私が思い付くのは、緻密さ、国民の権利のために奉仕すること、そして安全重視ということです。大阪府内全体で警察がまさにその職務を全うしていることを目にして驚きました。
当初、大阪の警察は私たちを制するために平和行進の場に来ているのだと思っていました。それがこれまで私がフィリピンの警察制度に基づいて知っていたことだったので、日本の警察制度には衝撃を受けました。
日本の警察、とりわけ大阪の警察は平和行進を終日支えてくれました。平和行進者の唯一の任務は行進することです。そしてもう一つ、時間を厳守します。もし平和行進開始が朝8時からなら、朝8時には必ず集合しています。
行進当初から警察はすでに同行しています。私たちが次の市に到着するまで安全な道路を歩けるように誘導し、次なる市の境界線で私たちを待っている担当警察官に引き継ぎをします。警察の体制は、屋根に警告灯を点灯させて行進者の前を行くパトカー1台、行進者の右脇に並ぶ警察官の列、全交差点ごとの安全確保のために、行進の隊列を走って追い越し、誘導する警官たち、そして不測の対立などが起こった時に仲裁役をする警官たちです。
実際、行進者は妻を後部座席に乗せてバイクに乗った男性との間で揉め事を経験しました。その男性は道路の通り抜けができなかったので非常に怒っており、バイクのクラクションをバンバン鳴らしながら行進に沿って運転しました。彼は行進者の目前を素早く横切り、怒鳴り出しました。仲裁役の警官が迅速に彼を取り囲み、彼を妻とバイクと一緒に道路の反対側へと引っ張って行きました。彼らが依然として口論しているのが聞こえましたが、行進は継続しました。次に何が起こるのだろうかと思いましたが、岩田さんが全て順調で問題ないと話して下さったので安心しました。
誰でも便利で統制のとれた場所を夢見たことがあると思いますが、私は日本をお勧めしたいと思います。日本の警察はよく組織されています。来年の国民平和大行進でも、日本の警察が必ずまた走り回って警備してくれるでしょう。
ニーニョ・デシエルト(2014年国際青年リレー行進の大阪〜兵庫県区間行進者 マルチメディア編集者、ミンダナオ人民平和運動)
(翻訳:白石亜子)