2014年7月1日(大阪の行進2日目)行進のビート
行進のビート音は大きくて騒がしいですが、行進者にとっては食物と同じぐらい必要です。私はミンダナオのビートでドラムをたたいています。行進者の一人が私に「太鼓」(日本のドラム)を渡してくれました。太鼓の音は私の耳には音楽に聞こえますが、これを行進で使うとなると、大阪のように騒音公害を抑えようとしているところでは、雑音としか聞こえないかもしれません。でも気にしません。太鼓のビートは行進者たちにエネルギーと強さを注入してくれます。
行進で私たちは一日20から25キロ歩きます。4分の1の行程で5分から10分休憩をとり、昼食もとります。行進者たちが記す一歩一歩には、核兵器のない平和な日本と世界を作りたいという願いが込められています。だからこそ私は、その願いの一歩一歩にこたえて、一日の終わりまで太鼓をたたくのです。太鼓のビートはみんなに微笑みをもたらします。その音は疲労感を取り去ってくれます。ビートは希望、ビートは力、ビートは行進なのです。
ニーニョ・デシエルト(2014年国際青年リレー行進の大阪・兵庫行進者。マルチメディア編集者。ミンダナオ人民平和運動代表)