岡山県原水協は4月にとりくんだ自治体キャラバンで、県内27の地方議会に対し、「日本政府に核兵器全面禁止の決断と行動を求める」意見書採択の請願をとりくんできました。6月議会終了時点で16議会が請願を採択しました。これは27自治体の60%になります。採択した議会は、
津山市、笠岡市、赤磐市、真庭市、総社市、井原市、浅口市、和気町、美咲町、久米南町、鏡野町、奈義町、吉備中央町、新庄村、西粟倉村、早島町
です。不採択となった議会は、
岡山市、倉敷市、新見市、高梁市、美作市、瀬戸内市、矢掛町
の7議会で、
「資料配布」扱いとなったのは
里庄町、勝央町の2議会、
継審扱いは
玉野市
議員選挙の関係で未提出は
備前市
でした。
このとりくみでは、日本共産党の地方議員さんの大きな協力をいただきました。
紹介議員が作れず「陳情」で提出した里庄町、勝央町では委員会審議にかけられないままとなりました。
請願者意見陳述をしました
▲笠岡市議会総務文教委員会で陳述する平井事務局長(6/17)
地方議会改革の一つとして議会基本条例に基づき、請願者の意見陳述の機会がつくられました。岡山県では新見市、笠岡市、井原市、高梁市、倉敷市の5つの議会で陳述の機会が設けられました。
発言時間は5~10分で請願趣旨に補足する意見を述べ、委員の質問に答えるというやり方でした。資料を事前に渡していた笠岡、井原では熱心な質問が出され、委員会で満場一致で採択されました。そのほかのところでは反対意見もないまま採決がおこなわれ、不採択という結果になりました。高梁市では資料配布が禁止になっているなど問題があります。制度を有効に活用していく工夫が必要と感じました。
(岡山県原水協事務局長・平井昭夫)