【2014国際青年リレー行進】アーサー・タイマングロ・Jrさんの感想

アーサー

国際青年リレー行進に参加して、忘れがたい素晴らしい経験を得ることができました。日本に滞在中、静岡県から愛知県にかけて行進に参加しました。長距離のコースを歩き通すのは大変でしたが、行進に参加したことで、多くの素晴らしい人々にお会いすることができ、また多くのことを学びました。一緒に行進した参加者の皆さんの平和に対する熱意と信念、また平和のために捧げている犠牲に感動を覚えています。

被爆者の方にお会いして、体験されたことのお話を伺うといつも尊敬の念を感じずにはいられませんでした。被爆者の方々は、広島・長崎の被爆体験を生き延び、その後、平和を訴え続けることを選択して、自らの証言を日本と世界に発信し続けると決意された人々であり、人間の強さを象徴しています。

平和行進の参加者は未来の守護者であると実感しました。多くの行進者が、私たち若者に安全な未来を残すことと、戦争のない将来を実現することの重要性、そして原子力産業の危険性を強調されました。私たちは平和を当たり前のものと受け取っています。しかし、平和行進参加者の多くは、全員というわけではないかもしれませんが、自らの体験から、戦時には無辜の市民が標的にされ、つまらない戦争ゲームの戦火にさらされることを知っています。そして戦争の後には、永遠とも言える長期にわたる苦痛と喪失感が残されます。私は、お会いした被爆者と平和行進参加者の方々が、こうした戦争の痛みとともに今も生きておられることに気付かされました。しかし素晴らしいことは、彼らがこの痛みを、平和を訴えよりよい未来を作るために様々な社会的課題について人々の注意を喚起することで、社会を変革する原動力に作り変えていることでした。

原水協の皆さんと、平和行進に参加された皆さんのあたたかい歓迎と、私に差し伸べてくださった支援に感謝を申し上げます。皆さんの強さ、賢明さ、情熱、そして平和への努力に、何よりも感謝しています。平和な未来を実現するために声を上げ続けてくださって、本当にありがとうございます。

(翻訳:名取 学)

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