【2014国際青年リレー行進】アーサー・タイマングロJr.さんの日誌(5月29日)

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この日は枝(えだ)さんという人が通訳として一日中ついて下さって幸運でした。彼女は粕谷さんと同じく英語の先生で、平和行進に参加している人々が今とりくんでいる社会問題について説明してくれました。この日私たちは浜松市内を通って浜松市役所まで歩きました。私は市役所内の大会議室でスピーチをし、市長からの支持メッセージも聞かせていただきました。広島の被爆者の方のお話を聞くことができて光栄でした。この男性は被爆の影響で胃ガンとなり胃の3/4を摘出せねばならなかったそうです。行進の途上でたくさんの被爆者とお会いしました。彼らが自身の辛い体験にもかかわらず平和を守ろうと大志を抱いて活動されているのは信じられないほどすごいことです。

今日の平和行進参加者はこれまで私が経験した中でも最もエネルギーにあふれた人々でした。カホンという箱型の打楽器を持った女性のエネルギーには驚きました。彼女は行進のあいだ中、ピースコールをリードし、みんなを元気にしてくれました。彼女が即興でいろいろなピースコールをするのに合わせてジャンベを叩くのは本当に楽しかったです。

長い一日の行進の終わりに浜松航空自衛隊基地を訪れる機会がありました。数年前、航空ショーの最中に航空機が墜落する事故があり、何人か負傷者が出たそうです。墜落で近くのホンダ工場の駐車場の車も何台か炎上しました。基地のフェンスの外で、ガイドの方が、この基地にはPAC-3というミサイル防衛システムが置かれていると説明してくれました。また、何か攻撃や不測の事態があった時に基地内の人員を守るために、地下トンネルが作られているそうです。彼は、トンネルは基地内の人間だけを守るためで、市民のためではないんですよと笑いながら言いました。基地と私たちのいる道路を隔てているのは、この金網の塀だけというのは皮肉なことです。

(翻訳:三宅朋子、白石亜子)

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