【2014国際青年リレー行進】アーサー・タイマングロJr.さんの日誌(5月19日)

5.22(1)皆さんごあいさつ申し上げます。私はアーサー・タイマングロです。グアムを代表して広島への平和行進に参加しています。今日が私にとって、平和行進初日になりますが、昨日18日に成田に到着しました。梶原さんが空港に迎えに来て、湯河原まで電車で3時間かけて連れてきてくれました。梶原さんには本当に感謝しています。湯河原まで遠い旅路の後、やっと日本の「旅館」に着き、そこで原水協の皆さんから歓迎を受けました。伝統的な和食と尽きることのないアサヒビールで夕食を楽しみました。皆さんのおもてなしの心遣いは本当に素晴らしく、故郷を遠く離れているとは思えません。夕食の時に、平和行進の仲間のマギティングについに会うことができました。彼のこれまでの経験とアドバイスを聞くことができ大変助かりました。また、東京から広島まで通し行進に挑戦されている竹田さんと田中さんにもお会いすることができました。お二人とも私よりはるかにお年を召しているのに、平和のために行進をやり遂げる強い意志をお持ちで、とても元気づけられました。夕食とおしゃべりのあと、日本の熱いお風呂を楽しんで床に就きました。

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湯河原町から静岡県熱海市へ

朝8時半ごろ、バス停(?) 近くに集合しました。とてもたくさんの人が集まり、多くの人がこの運動にかかわっているのを見て感動しました。マギティングと一緒に静岡に向けて行進できたのもうれしかったです。2時間ほど行進して(神奈川県)湯河原町と静岡県の県境に到着しました。そこで静岡県内の行進参加者と引き継ぎ集会が開かれました。行進が通過した市や町からのペナントが結びつけられた棒が静岡の行進者に渡されました。ペナントは、これらの市や町が核兵器廃絶宣言を支持し、原水協やその他の団体が世界平和実現のために奮闘していることへの感謝を表しているのです。

この引継ぎ式のときに、マギティングから2014年国際青年リレー行進の旗を受け取りました。この引き継ぎ集会の間、広島の被爆者の方の証言を聞いてとても心を打たれました。永きにわたる痛みと苦しみの末に、彼女の唯一の願いは、核の悲劇が決して忘れられ、繰り返されてはいけないということでした。初日のこの日だけでも、多くの被爆者の方とお会いしました。彼らと一緒に行進に参加できることを誇りに感じます。原爆投下を生き延びただけでなく、核兵器廃絶に身をささげておられることは本当に素晴らしいことです。マギティングから旗を引き継いだ後、私たちは互いに別れを告げ、別々の道に踏み出しました。

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静岡県内行進の最初の目的地は熱海市、英語で言うと“hot sea(熱い海)”だそうです。行進の間、粕谷さんが通訳をしてくれて幸運でした。他の行進参加の皆さんと同様に、彼女の不屈の精神と親切さは私にも伝染してきます。

彼女から政治や平和行進の歴史、日本の習慣など、様々なことを教わりました。熱海まで約2時間、宣伝カーの後ろを行進しました。宣伝カーのアナウンサーは平和行進の目的について訴えをおこない、様々なピースコールをおこないました。これに対して私たちは「イイネ!」とか「イマデショ!」と唱和します。「イイ」は「good」を意味する日本語で、平和行進では、アナウンサーが例えば「子どもたちにとって安心できる未来」といった何か核兵器廃絶の積極面を述べた際に、「イイネ!」と応答します。「イマデショ!」は「take action now!」を意味します。

平和行進に参加することは疲れるかもしれません、しかし参加者の皆さんの魂と熱意は行進を歩ききること、そして平和行進の目的を思い出すことを助けてくれます。

私はアフリカのジャンベという小型のドラムを行進のために持ってきました。このドラムを平和行進の歌を作曲した大熊さんと並んで歩きながら演奏するのはとても楽しいです。彼は信じられないほどカリスマ性があり、みんなの元気を引き出す才能がある人です。

2時間ほどの行進の後、今晩泊まる旅館に着きました。そこでまた素晴らしい和食の夕飯をいただき、静岡県原水協の皆さんに紹介されました。ここでも粕谷さんが皆さんとコミュニケーションするのを手伝ってくれ、戦争や原爆をめぐるたくさんの問題について話をしてくれました。

今日はまだ平和行進2日目でしたが、本当に多くのことを学びました。本当にこの行進に参加できて光栄に思います。そして多くの素晴らしい人々と知り合え多くのことを学んでいます。この先、どんなことが起こるかと楽しみにしています。おもてなしの心遣いに感謝するだけでなく、原水協の皆さんの平和への変化を生み出そうとする信念の強さに敬意を表したいと思います。

マタ アシタ! ガンバリマス!

(翻訳:名取 学)

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