【兵庫】青年たちが「被爆体験を聴く会」ひらく

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兵庫ききとりプロジェクト実行委員会は4月6日、こうべまちづくり会館で「被爆体験を聴く会」をおこない、被爆者3人を含め21人が参加しました。神奈川の被爆体験DVDを鑑賞した後、グループに分かれてビデオカメラで記録しながら被爆者の方からききとりをおこないました。

参加者からの感想を紹介します。「当時の状況を知ることで具体的なイメージが持てるということで、DVDなどで事前に学ぶことも大事」「被爆者一人ひとりにそれぞれ違う体験があること」「被爆体験は一瞬ではなく、原爆が落とされた日から今までずっと続いており、人生を長く大きく変えるものだということがわかった」「生の声を聞くことで戦争の真の姿がわかる」「過去のことだけにせず、自分たちのことに置き換えて理解することが大切」「原爆の恐ろしさと悲惨さを改めて感じた。戦争のない世の中にしたい」などたくさんの思いが出されました。

被爆者の方からは「こういう機会をつくってくれてありがとう。今後も続けていってほしい」「いのちを大切に、核兵器のない世界を」「1時間ではすべてを話せないが、核兵器廃絶の運動にどういう風にとりくむべきか、世界的な広い視野と立場でどう考えるかが大事」と激励のメッセージをいただきました。

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行動提起では、日本政府の秘密保護法の強行や解釈改憲による集団的自衛権の行使を進めようとする危険な流れに対し、世界には平和の大きな流れがあり、戦争や被爆体験を次世代へ継承し、戦争・核兵器のない平和な世界を実現するために、①戦争・被爆体験をききとり、次世代へ継承すること。②みんなで平和について学び、考えること。③平和行進や原水爆禁止世界大会に参加したり署名を集めるなど平和へのとりくみに参加すること。④ききとった記録を世界大会やNPT再検討会議に届けること。⑤LINEのグループに参加して、一緒に各地域でききとりプロジェクトにとりくむことが呼びかけられ、参加者全員で確認されました。

今回は、青年たちではじめて実行委員会を立ち上げてのとりくみでした。グループに分かれて進行する関係でききとりの時間を区切ったため、話を途中でさえぎることになったり、同じ部屋でおこなったため声がききとりにくかったりと運営上の反省点も多々ありますが、青年からは「ききとりの機会や時間がもっとほしい」「もっとたくさんの青年と共有したい、広げたい」と意見が出され、自分たちで語り継ぐことの大切さをみんなが感じたものになりました。また、ききとりの経験ができたことで次につながる一歩になったのではないかと感じています。今後も実行委員会を開き、今回のとりくみをみんなで振り返りながら継続して広げていきたいと思います。

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