10月12日午後、ニューヨーク市内のブライアント・パークで、モンサント社に抗議し食品の安全と食糧主権を求めるデモ行進が行われ、日本原水協代表団を含め、約1000人が参加しました。
モンサント社は過去にはPCBや枯葉剤を生産、今は遺伝子組み換え種子や農薬などで各国の食糧主権を脅かし、大きな影響力を持つ多国籍バイオ化学企業で、TPP締結を強力にプッシュしています。
デモ行進に先立って行われた集会では日本原水協代表団も発言を求められました。安井団長は、「私たちは広島、長崎、福島のある日本から核兵器をなくすために来ました。核兵器ほど残虐でお金のかかる兵器はありません。化学兵器と同じように法によって禁止すべきです。そのために私たちは328万筆の署名を集め国連総会第1委員会の議長に提出しました。現在核兵器に浪費されている巨額の資金を、安全な食料供給、貧困の克服、環境問題の解決に使うべきです」と訴え、参加者と一緒に「核兵器ノー!遺伝子組換えノー!TPPノー! 平和にイエス!」と唱和し、大歓声を受けました。スピーチの後、多くの参加者が代表団に「素晴らしい話だった」「参加してくれてありがとう」と握手を求め、「核兵器完全禁止のアピール」に署名しました。代表団がニューヨーク滞在中に集めた署名は合計87筆に上りました。
(日本原水協事務局長・安井正和)