マラヤ・ファブロスさんの行進日誌49日目

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平和行進四十九日目:向日市、長岡京市、八幡市

今日のコースは向日市、長岡京市,大山崎町を歩いて終点は八幡市役所でした。最初の3つの市はかつて京都に都が移る前の古い都だった場所です。約1000年も前の事です。今の日本の首都は東京です。

日曜日だったので子どもたちの参加もあって楽しかったです。朝は大雨でしたがそのお陰で気温が下がりました。平和行進中は小雨が降ったりやんだりのお天気でした。

若い方の参加もありました。はったさんとの再会もありました。彼女は私の日本語でのコミュニケーションを助けてくれました。はったさんは元高校の英語の先生です。現在は京都平和委員会で熱心に活動されています。最初にあったとき京都原水協と京都平和委員会の事務所は隣同士かと私は彼女に尋ねたら、笑ってそうだと教えてくれました。愛知でもそうだったからもしかしたらと思ったのです。

よねしでさんという京都の通し行進者の方(彼は2010年は東京-広島間を歩かれたそうです!ワォ!)が開会集会で沖縄のことについて話されました。今日は沖縄戦が集結した記念日であり、沖縄では大きな慰霊式典が行われました。

他にも自治体関係者の方が開会集会では挨拶してくれました。

私はお医者さまから長距離を歩くことを控えるように言われているので、これから1ヶ月はバンからのアナウンスが多くなりそうです。実は今は私の膝の問題を今後どうするかについての日本原水協からの指示を待っているところです。しばらくの間は平和行進に歩いて参加するのではなく、声で参加することになりそうです。本当に早く前みたいに自由に歩けるようになりたいです。だってそのために日本に来たんですから。

ところで、今私たちは関西にいます。滋賀県からが関西地方になります。日本は複数の都道府県で構成されています。東京とその近県は関東地方、愛知、岐阜そして静岡県は中部地方と呼ばれています。

関西地方は他と異なる方言があります。私が理解しているところでいえば関西弁は標準語と基本的には同じですがアクセントが違うようです。

けいこちゃんとたくや君が関西弁で「こんにちは」をどう言うのか前に教えてくれました。関西の皆さんは日本でも一番フレンドリーだそうです。私もそう思います。

そこで私たちは「いいね!」と「今でしょ」コールの京都版を考えました。関西風に読むという訳です。歌声グループの皆さんが昨夜と今朝、関西弁での言い方を教えてくれました。「いいね!」は「ええねん」と最初にアクセントを置いて読むみたい。「今でしょ」は「いまでしょ」の「ま」の所を強く言うみたいです。もしかしたら次の地方に行ったらまた違う言い方に変えた方がいいかもしれませんね。

最近私の日本語のアナウンスもすこし語彙が増えてきました。自己紹介とコールをする前に皆さんを励ます内容です。

こんな感じです。

ミナサン オハヨウ ゴザイマス

ワタシハ マラヤ ファブロス デス

フィリピン カラ キマシタ

ミナサン チカラ イッパイ ピースコール ヲ シマショウ

コールが終わったら

スバラシイ!

と言います。

それから Thank you!です。

お昼ごはんの後で少し自由時間があったので、はったさんが私に動くツルの折り方を教えてくれました。これは普通の折り鶴とは違う折り方です。しっぽを引っ張ると羽根が動くのです。平和行進の参加者の中には歩きながら子どもたちにこれを手渡している人たちもいます。

はったさんから折り紙はインドが発祥で日本で発展したと教えてもらいました。

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左側が普通の折り鶴で右側が動くツルです。

また、はったさんとお天気の話もしました。今年は梅雨がかなり遅いそうです。これは平和行進の参加者にとっては朗報です。フィリピンやアラブ首長国連邦の天気についても聞かれたので、ドバイの7月と8月の日中の気温が50度を超えることを教えたらとってもビックリしていました。ははは!

でも日本では先週暑さのために心筋梗塞で亡くなった方もいるそうで驚きでした。

それから今日は古い友人のふみちゃんにも再会しました!彼女と彼女のお母さんは午後から平和行進に参加していました。約2年前の夏、彼女には2日間の京都観光に連れて行ってもらったことがあります。清水寺、三十三間堂、東寺、そして嵐山を観光しました。どこでもふみちゃんは「秋は景色がもっとすばらしい」と言っていました。絶対に秋の方が奇麗だろうと思います。京都と広島は夏は本当に暑いことで有名なのです。だからこれを読んでおられる親愛なる平和行進者の皆さん、頑張りましょうね!!

最後に北海道―東京コースを歩いている平和行進についても書いておきたいと思います。現在このコースは福島を歩いています。日本原水協のぶんちゃんも今日は福島を皆さんと一緒に行進しています。既にご存知の方が多いと思いますが、福島は2年前に東北地方を襲った津波に寄って原発事故に見舞われました。残念なことに現在の住民の皆さんの状況はあまり報道されなくなってきています。被災地の多くがまだ復興しておらず、多くの皆さんが放射能の影響に脅えています。

一番問題なのは、政府自身が福島の被害の実相を国民に伝えていないことです。実際の報道は現状とかけ離れており、現地の人々は放射線量を測定され、明らかに問題だと思われる結果も出ているのです。

福島の放射能漏れの被害者らは新たな被ばく者にされてしまっているのです。

日本の平和運動に関わっておられる多くの皆さんは、とりわけ広島と長崎の被爆者の皆さんは福島の被災者の皆さんをサポートしています。

これは平和行進の世界大会の呼びかけが以下のように変わったことでも示されています。

ノーモア ヒロシマ

ノーモア ナガサキ

ノーモア フクシマ

ノーモア ヒバクシャ

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時計回りで左上から

1)向日市の開会式で話されるよねしださん

2)午前中の大雨の際に雨宿りする行進参加者のみなさん

3)平和行進の様子

4)と5)「ええねん」と「いまでしょ」のお昼休み後の練習

6)沿道の支援者

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時計回りで上から

1)八幡市での閉会集会

2)車の中のアナウンサー

3)仮装したコープの皆さんと通し行進者の記念写真

4)はったさんが動くツルの完成品をみせてくれているところ

5)中央の写真は八幡市役所に到着する平和行進の様子。子どもたちの参加もありました。

(日本語訳=三宅朋子)

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