マラヤ・ファブロスさんの行進日誌43日目

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平和行進四十三日目:滋賀県の彦根市、豊里町、愛荘町、東近江市

村田さんと私は昨夜は違う場所に泊まって今日のコースに備えました。というのも、私たちは違うコースを歩いたからです。村田さんのコースは自衛隊基地の側を通る高島市を歩くコースで、琵琶湖の近くです。

私は他の通し行進者の皆さんと一緒に彦根市、豊里町、愛荘町そして東近江市を歩きました。20~30人くらいで行進しました。今日は「私たち」という言葉を使わずに「みなさんは」と書かないといけません。何故って膝の痛みのために私は行進の最初と最後のパートだけを歩いたからです。ほんとに早くこの痛みから解放されたい!

ところで彦根市は山のてっぺんにある彦根城で有名な場所です。この美しいお城は滋賀県で最も重要な歴史的建造物です。

私は井本さんと他の数人の皆さんと合流して一足早く今日の行進の最終地点に到着しました。山中さんという新婦人の会員さんの奇麗な女性ともお会いしました。私たちは彼女と東近江市の八日市駅で待ち合わせしました。そこで電車で到着する平和行進参加者の皆さんを待って、合流してから東近江市まで歩いたのです。

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もう一人面白い人に出会いました。鈴木さんです。彼はとっても元気で楽しい人でした。午後は私と井本さんは彼の運転で移動しました。閉会集会の司会も鈴木さんがしました。ある場所で私たちはお寺に参拝しました。彼がそのお寺は自分の家だと言いました。私が彼に「お金持ちなんですね」と言うと彼は笑っていました。何度か本当にお寺に住んでいるのかと聞いたのですが、彼は笑いながらそうだよと言うのです。ちょっと信じていいのかどうか分かりませんでした。彼は私が「お金持ちなんですね」と言ったとき、鈴木自動車も自分の会社だよと冗談を言ったのです。今でもまだ本当のことかどうかは分かりません。ははは。

今夜のホテルは近江八幡市にありました。小さいホテルですが部屋が広くって居心地が良いので気に入りました。ホテルの裏側には田んぼと山並みが広がっていました。とっても良い景色!

ホテルの踊り場には大きな漫画の絵が飾ってあり,色んな妖怪が描かれていました。村田さんが、それは水木しげるという妖怪漫画ではとても有名な漫画家の絵だと教えてくれました。この妖怪はフィリピンの神話に出てくる妖怪にも似ていました。でも恐いというよりも面白い感じの絵柄でした。

夕食の時に村田さんと私はホテルの喫茶店である女性とお話ししました。彼女がホテルのオーナーかどうかは分かりませんでした。でも私の日本語の語彙は増えてきているみたいで、何となく会話の内容は掴めました。googleの翻訳機能を使って、私が文章を打ち込んで日本語にしてお二人に見せました。これで会話が出来るって訳です。いいね!

ふたりは私に琵琶湖は京都と大阪にも水を供給していると教えてくれました。琵琶湖の水は近隣の山々から来ており、岐阜県の川も水源です。村田さんは前の晩に琵琶湖で獲れた新鮮な魚の刺身を食べたと言っていました。これは琵琶マスと言うそうです。ワォ!

日本原水協の愛ちゃんと文ちゃんから電話をもらいました。熱とお腹の痛みは良くなったと伝えました。まだ脂っこい物は食べないようにしています。あとは野菜中心の食事をとるようにしています。

後は私の膝の痛みだけが問題です。微かに刺すような痛みが日中ときどきぶり返すので一日中歩くことができません。これからの予定もあるので膝の状態をみるために専門医を受診できるか聞いてみました。

平和行進を歩き始めてから私はいくつかの日本語を覚えました。

マニラで日本に来る少し前に10日間の集中日本語クラスを取りましたが、行進中に覚えた単語の方が多いと思います。その多くは生き残るために必要な単語です。

トイレハドコデスカ?

アブナイ

ジテンシャ/クルマガ アリマス

オナカ イッパイ

ワタシタチハ ナンジニ イキマスカ?

サイショ ト サイゴ

キュウケイ

アサゴハン ヒルゴハン バンゴハン

アシ イタイ

アメ

イマ

ニモツ

セカイタイカイ

イマデショウ

そして一番大好きな言葉は

カクヘイキノ ナイ セカイ です!

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(日本語訳=三宅朋子)

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