平和行進十三日目:小田原市の鴨宮駅から足利将軍の地、真鶴町
箱根の山田さんのおうちでお世話になった夜はとても素敵なひと時でした。出発前にみなさんの写真を撮りました。
今日の平和行進は鴨宮駅からスタートでした。あきこさんがきてくれて私たちにプレゼントをくれました。そして英語に翻訳した重要な文書を下さいました。また時間のある時にこのブログでもその内容を紹介したいと思います。
最初の休憩は小田原市役所でした。市長からの賛同メッセージを市役所の方が代読してくれました。被爆者の方も平和への願いを語られました。彼女は朝からずっと私たちと一緒に行進に参加してくれていました。3歳の時に長崎で被爆されたそうです。その時何が起こったか小さすぎたし必死だったので分からなかったと言っていました。現在彼女はニューヨーク在住だけれど今日の行進に参加したと言っていました。彼女の挨拶の後で少しお話ができて、今年の平和行進に参加してくれてありがとうと言ってもらえました。ワォ!
そこから私たちは小田原駅まで歩いて、そこで休憩を取りました(小田原駅は新幹線の止まる駅でもあります)。今日新たにお会いした皆さんと一緒に写真を撮りました。横断幕を持っていた男性が私に新しい鯉のぼりを下さいました。彼の名前は「くさやなぎたかゆき」さんです。彼は鯉のぼりに自分の名前と連絡先を書いてくれました。鯉のぼりの名刺みたいです。私が前に鎌倉のお寺でもらった鯉のぼりは小さい子にあげてしまっていました。その子は鯉のぼりの中に入っているあめ玉が欲しかったみたい。可愛い!
ビンク色のハッピをきた男性は、父親がフィリピンのルソン島で第二次世界大戦中に命を落としたと言っておられました。戦時中の事を私に謝ってくれました。私は何と言っていいか分からなくなって彼とハグをしました。
真鶴町民センターから行進を再開しました。出発時間は2時だったのでセンターのロビーにあるマッサージチェアで短時間のお昼寝ができてラッキーでした。3台のマッサージチェアがあったので村田さん、けいこちゃん、私はそれぞれお昼寝をしました。たぶんけいこちゃんのものだけ電源が入ったみたいでしたが、そんな事は気になりませんでした。たとえ電源が入っていなくてもお昼寝にはぴったりの椅子でした。町民センターだし、私いびきをかいてないといいなぁ(笑)
午後は被爆者の方の代わりに真鶴の民主的な団体の代表の方がご挨拶されました。彼は被爆者ではありませんが、戦争体験はあるそうです。真鶴生まれの彼は当時14歳だったそうです。彼は戦争体験を通じて二度と戦争を起こしてはならないと決意されたそうです。彼はまた彼の義理の娘さんの父親が広島の被爆者だと言っていました。お嫁さんは放射能の影響で欠損遺伝子を受け継いでおり、子どもができなかったと言っていました。また彼は安倍首相が憲法96条を変えようとしている事について反対だと言っておられました。
真鶴町で良かったのは町長さんが自ら土曜日だったにも関わらず賛同の挨拶をしてくれた事です。宇賀一章(うが・かずあき)さんというこの町長さんの日本語の挨拶は全部は分かりませんでしたが、とても力強いご挨拶だった気がします。福島さんがあとで彼の挨拶を少し説明してくれました。彼は核兵器に反対しており、各国は核兵器ではなく外交努力をすべきだとお話しされていたそうです。そのうえこの町長さんは「いいね」とジェスチャー付きでやってくれながら一緒に歩いてくれました。
今日は真鶴駅で3時に行進は終了しました。やったー!!このところ結構遅くまで歩く事が多かったのでこれは嬉しい休息になりました。ここ数日はずっと4時半かそれよりも遅くなっていたのでこれは嬉しい驚きでした!
今日で神奈川県での行進は最後でした。そこで現地の原水協のみなさんと通し行進者で舞鶴市内にある伝統的な日本の旅館,城山別館で夕食を食べました。
明日村田さんと私はお昼まで神奈川の皆さんと歩いて、午後から行進は静岡チームに引き継がれます。とっても寂しくなります。
皆さんは家族みたいな存在でした!
今日の夕食もすばらしかったです。お刺身、天ぷら、紙を敷いたお鍋で調理されたエビやお野菜ほか美味しい物がいっぱいでした。こんな感じです。
他にも何枚か写真をご紹介します。
(左上)途中で何度かこの写真みたいな海抜が書かれた看板をみました。これは多分津波対策だと思います。このコースは太平洋に向かう相模湾のコースです。
(中段右)小学生たちが野球の練習をしている横を通りました。彼らは手を振ってくれました!
(下)私たちを朝の集会で紹介してくれる笠木さん。前に写っているのはけいこちゃんです。
(左上)村田さんとけいこちゃんがお互いを探してすれ違った瞬間。面白かったです!
(右上)神奈川の行進者の皆さんにお礼状を書いているけいこちゃん。とっても上手なイラストを書いています。村田さんとけいこちゃん、ふたりともすごいアーティスト!
(左下)女性陣のお部屋にはスイーツが。透明の箱には寒天で固めたアンコの和菓子がはいっています。これは乳製品もコレステロールも入ってない!黄色い箱には小さい一口サイズのチーズケーキがはいっています。
(右下)このお料理には感動しました。野菜やエビを紙をしいて煮詰めるのです。小さいコンロみたいでした。でも紙が焼け落ちたりはしないんです!不思議!
(日本語訳=三宅朋子)