2015年NPT(核不拡散条約)再検討会議に向けた第2回準備委員会が開幕した4月22日午後、会場の国連欧州本部アセンブリーホール前で、被爆写真展「核兵器のない世界へ ヒロシマ・ナガサキはよびかける」がはじまりました。
これは、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が国連軍縮室などの協力を得て開いているもので、会場には、準備委員会参加の各国政府代表やNGOの代表が次々と訪れ、写真に見入っています。
午後1時からのオープニングには、各国NGOの代表や政府代表などおよそ50人が参加し、被爆者の藤森俊希さん(日本原水爆被害者団体協議会事務局次長)が被爆の体験を交えながら、核兵器の禁止をうったえました。
また、国際平和ビューローのインゲボルグ・ブレイネス共同会長、スイス政府外務省のレト・ウォイエンマン核軍縮不拡散部会副責任者もマイクを取り、それぞれ被爆の実相を伝える日本原水協や被爆者の取り組みをたたえました。
開会の冒頭、主催者代表としてあいさつした高草木博日本原水協代表理事は、「核兵器使用の人道的影響」を焦点に核兵器廃絶を訴えるスイス政府などの声明などに触れながら、核兵器がひとたび使われれば、その人道的影響は留まるところを知らない、と述べ、展示を見たすべてのみなさんが、「ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ」の被爆者の思いを共有し、核兵器全面禁止のために共に行動してほしいとよびかけました。
会場では、原水協・被団協から参加している18人の代表が、「核兵器全面禁止のアピール」署名をよびかけ、折鶴を配るなど、交流を続けています。
24日からは、ジュネーブ大学でも地元のNGOなどの協力で、同じテーマの原爆展が開催されます。