今年の世界大会は、2015年の次回NPT(核不拡散条約)再検討会議を3年後にひかえ、2010年NPT再検討会議の「核兵器のない世界の平和と安全」を実現するとの合意の実行が問われる重要な局面で開催されました。最大の焦点は、核兵器禁止条約のすみやかな交渉開始を実現することです。いま、圧倒的多数の政府が交渉開始を支持し、非同盟諸国の政府や新アジェンダ諸国とともに、NATO加盟国を含む16カ国が共同で、核兵器使用の非人道性から、その禁止を訴えています。
こうした世界の核兵器廃絶運動の到達点と課題が、国際会議、広島・長崎の各大会での決議、基調報告、海外の政府代表やNGO、全国各地のとりくみ報告などから、つぶさに知ることができます。とりわけ、「私は核兵器廃絶という偉大な目標をめざす活動において、皆さんのパートナーであることを光栄に思います」との潘基文国連事務総長が寄せた大会へのメッセージ、アンゲラ・ケイン国連軍縮問題上級代表の講演、キューバ、エジプト、マレーシア、メキシコ、ノルウェー、アラブ連盟の代表、松井一實広島市長と田上富久長崎市長、被災地・福島県浪江町の馬場有町長など、各発言は必読です。
また、運動の中心的課題となっている、「核兵器全面禁止のアピール」署名と原爆写真展のすぐれた経験、原発依存からの脱却と自然エネルギーへの転換を求める運動における学習交流の内容など、魅力満載です。
世界大会の報告会、学習会などに、ぜひご活用ください。
8月31日発行予定。頒価1500円。ご注文は、各都道府県原水協または日本原水協まで。