【滋賀】ノーベル物理学賞受賞者・益川敏英さんが講演

滋賀県草津市の立命館大学びわこくさつキャンパスで8日、ノーベル物理学賞を受けた益川敏英教授が「平和の大切さ、核兵器廃絶の重要性」で講演し、会場いっぱいの650人が聞き入りました。

益川さんは、どのような科学技術も戦争利用からのがれられないことを、レーダーに写らないステルス戦闘機の例をあげて説明。「科学者が反戦平和主義者になるのは当然」と強調しました。焼夷弾の下を逃げまどった幼いころの体験、「人間はどう生きるべきか」を議論しながら研究と組合活動の「二足のわらじ」の経験をユーモアたっぷりに紹介しました。

また「戦争でしか解決できない外交問題があるとは思えない。戦争はなくせる」と、核兵器などすべての兵器をなくし、国際管理する課題も示しました。

講演会は、来年5月にニューヨークで開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議を「核兵器廃絶のビッグチャンス」として、「核兵器のない世界を」署名を進めている署名推進県センターとピースアクション実行委員会が開きました。

講演の後、コープしがや滋賀民医連などの15人のニューヨーク派遣の滋賀代表団が壇上に上がり、益川さんと手をつないで拍手に応えました。署名の県内目標14万人達成と派遣カンパ、代表団への参加を呼びかけました。

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