来年5月にニューヨークで開かれる核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて25万人の目標で「核兵器のない世界を」の署名にとりくむ北海道原水協は11月6日と9日、各地で「6・9」行動を行いました。
6日、札幌市中央区の大通公園では、労働組合や民主団体、法律事務所から11人が参加して市民に核兵器廃絶を訴えました。
「64年前、一発の原爆で死の街に変わった広島では、毎日毎日たくさんの人が死んでいきました」。マイクを握り締めて被爆の実相を訴えた道被爆者協会常務理事の服部十郎さんは「悪魔の兵器を使うのは人間、なくすのも人間です。力を合わせて、全世界から核兵器をなくしましょう」と訴えました。
札幌市西区の地下鉄琴似駅前では、新婦人札幌西支部が署名を呼びかけました。真鍋祐子支部長が「核兵器と人類は共存できません。今なお、多くの被爆者が原爆症で苦しんでいます」と訴えました。スーパーの買い物客らが「戦争はこりごりです。頑張ってください」と激励して署名しました。
9日、北海道原水協は大通公園で「6・9」行動を行い、岩淵尚・道原水協事務局長が「北海道内では180自治体のうち119の首長が賛同しています。被爆者を先頭に核兵器廃絶を訴えてきました。来年5月にニューヨークで開かれる核兵器不拡散条約再検討会議に、北海道から20人以上代表派遣する準備を進めています。この署名にあなたの願いを託して下さい」と呼びかけました。
北の詩人会議の日下新介さんは「4月のオバマ発言、(9月24日の)国連(安保理首脳級会合)での鳩山首相の発言など、核廃絶の実行を後押しするのは、私たちです。署名を道内25万集めて国連に届けましょう。核兵器なくすために、躊躇なく署名に協力ください」と訴えました。
ビラを手にした人に「署名を国連にお届けします」と声をかけると「頼むよ」と快く署名しました。風が強く落ち葉が空高く舞い上がり、さらに小雨が降るあいにくの天候でしたが、中国人の方を含め、28人から署名が寄せられました。
行動には国民救援会北海道本部、北海道勤医労、北区民青などから7人が参加しました。