【埼玉】7割の世帯から300こえる署名集める

さいたま新都心駅の東側に戸建て中心の古い住宅地があります。通称「天沼住宅」。194世帯が自治会に加盟しています。

ここでIさんを中心にした人たちが8月以来、「核兵器のない世界を」署名にとりくんでいます。10月半ばまでに134世帯(69.4%)から308筆の署名と募金2万5千円が寄せられています。

「草の根の運動を私たちも」と

Iさんたちは、オバマ発言などNPT再検討会議を前にして核廃絶の機運が高まる中で「私たちも世界的な草の根の運動に加わろう」と決意しました。

事前に「訴え」と署名用紙を配布

8月のはじめ、IさんとHさんの2人が連名で、10人の賛同コメント入りの「天沼住宅の皆様へ」=平和の願いを署名に託して核兵器のない世界を=との「訴え」を署名用紙と封筒を添えてポストインし、翌日または翌々日(土、日)回収にまわるという活動を始めました。

最初のとりくみは2日間で102世帯をまわり、232筆の署名が集約できました。その後もこの方式で訪問住宅をひろげ、前述のように署名は134世帯、308筆に増えています。

全世帯の8割以上めざす

いろいろな理由で署名を断る方もいるそうですが、Iさんは「全世帯の8割以上の方から署名をもらえると思う」と展望しています。

Iさんたちはその後、賛同コメントを寄せられた10人の方々と「アピール『核兵器のない世界を』署名賛同者の会」を立ち上げ、来年4月までに日本原水協の全国目標1200万署名の1万分の1=1200筆を目標に奮闘しています。「会」では、まわりに「署名請負人」をたくさんつくって達成をしたいと、会員はいつも署名用紙を持ち歩いてとりくみをすすめています。

9月26日には、大宮南公民館に肥田舜太郎先生を招き「被爆の実相を聴く会」を開催。27人が参加しました。参加者は、肥田先生の2時間に及ぶ、64年前のリアルな被爆の実相のお話に圧倒され、息をのんで聞き入っていました。参加者の多くは「もっとたくさんの人に聞かせたかった」と語っています。

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