米原子力空母ジョージ・ワシントンが昨年9月、米海軍横須賀基地に配備されてから1年を迎えた9月13日、横須賀市のヴェルニー公園で抗議集会が開かれました。
「核兵器持ち込み密約を公表し廃棄せよ!核廃絶!母港撤去」のスローガンを併せ掲げて開かれた集会には、全国から1000人が参加し、「原子力空母は出て行け」「核持ち込み許すな」と声を上げました。
集会では水谷正人神奈川労連議長が開会あいさつを行い、原子力空母を押し付けた蒲谷亮一横須賀市長が一期で落選し、自公政権も退場させた到達点をふまえ、原子力空母ノーのたたかいを前進させようと訴えました。
主催者あいさつに立った全労連の小田川義和事務局長は、「原子炉に関わるメンテナンスはやらない」という日米政府の約束を反故にして今年1月、ジョージ・ワシントンの原子炉に関わるメンテナンスが横須賀で行われたこと、原子力空母ニミッツや原潜オハイオ寄港など、横須賀が原子力艦船常駐の前線基地となっていることを指摘し、新政権の下で核密約を調査・公表・廃棄し、原子力空母の配備撤回を迫ろうと呼びかけました。
「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」共同代表で6月の横須賀市長選を候補者としてたたかった呉東正彦さん、「いらない原子力空母」の相良順子さん、「池子みどりの会」の加藤秀子さんが、それぞれ連帯あいさつを行いました。
日本共産党の井上哲士さんがあいさつし、「これまで日本政府は密約を認めようとしてこなかった。新政権は調査し、米に持ち込ませないように頑張ると言った。国民的世論を広げ、名実ともに非核の日本を創ろう」と述べました。
米兵犯罪被害者・原告の山崎正則さんや各団体からの発言後、集会決議を採択し閉会しました。
集会後、参加者は横須賀市内をデモ行進。
横須賀基地ゲート前では「原子力空母は出て行け!」などと唱和しました。
東京から参加した橋口由美子さん(18)は、「沿道の注目度が違う。原子力空母はいらないという声が高まっていると肌で感じた」と話していました。