2012年年3・1ビキニデーまで1カ月となりました。
日本原水協の安井正和事務局長は、ビキニデーへの代表派遣のとりくみ強化をよびかける「談話」を発表しました。
核兵器のない世界への扉を開くため
2012年3・1ビキニデーに、地域、職場、学園から代表を送りましょう
核兵器のない世界のために活動するすべての皆さん、
ビキニ水爆実験の被災から58年。2012年3・1ビキニデーが1カ月後に迫りました。ことしのビキニデーは、核兵器のない世界を達成するという約束の実行を世界によびかけ、非核平和の日本を実現していく重要な機会になろうとしています。
いま国連や、多くの国の政府が「核兵器のない世界」の合意を行動に移すよう求めています。格差解消を求めるアメリカとモスクワの青年たち(オキュパイ)が核兵器廃絶の声明を発表するなど、世界各国でも、核軍縮、核兵器の撤去、核・軍事予算の削減など、さまざまな取り組みがひろがっています。日本でも、アメリカの「核抑止力」を信奉し、国民犠牲の政治をすすめる野田政権への怒りが高まり、草の根の共同のたたかいが大きく発展しています。
日本原水協は、2010年NPT再検討会議の合意を実行させるため、各国の政府・首脳に対し、核兵器全面禁止のアクションを直ちに起こすよう求めます。そのために、4月30日から始まる第1回準備委員会の期間中に、ウィーンで「原爆展」を開催します。そして、それに連動して日本全国で原爆展にとりくみ、「核兵器全面禁止のアピール」署名の飛躍をよびかけます。
核兵器のない世界へ、行動の鍵を握るのは、被爆国日本の草の根で活動する一人ひとりのみなさんです。1954年から55年へ、3200万の署名が世界を動かし、地球的規模の反核平和運動を生み出したように、この伝統をいまに活かし、行動を開始しましょう。
ビキニデーの日程は、2月28日(火)国際交流フォーラムからはじまり、29日(水)日本原水協全国集会(全体会と分科会)、3月1日(木)墓参行進・墓前祭、被災58年3・1ビキニデー集会(焼津)と続きます。
この集会が、核兵器のない世界を切り拓き、原水爆禁止2012年世界大会へ向けて、文字通り全国的な知恵とエネルギーの結集の場、運動発進の場となるよう、すべての都道府県、地域原水協、各分野の加盟団体のみなさんに全力を挙げた参加と代表派遣の取り組みを呼びかけます。
2012年1月27日
日本原水協事務局長 安井正和