代表委員・天谷静雄(栃木民医連)
民医連綱領で「核廃絶・平和の実現」をうたう私たちは、原水禁運動にも積極的にとりくみ、昨年の長崎大会には2人の青年職員を派遣することができました。その感想として「みなさんは正しいことをしています」この潘基文事務総長のメッセージが強く印象に残ったとのことです。これを聞いて元青年たちも勇気百倍。正義と道理ある者は必ず勝利する。その立場で日本の運動を盛り上げなければ、と思った次第です。
昨年は大震災を機に原爆と原発の関係が公に論じられるようになりました。原発事故は福島県民を新たな「ヒバクシャ」にして不安と恐怖に陥れました。この栃木県でも准汚染地域としてのとりくみが始まっています。とくに「子どもたちを守ろう」と若いお母さんたちが立ち上がってきていることは心強い限りです。
私たちの子孫に百年以上つづく核汚染の被害を残していいのか。私たちは各の発見から核との決別に至る人類史上の大きな岐路にさしかかっているのだと思います。ヒロシマとナガサキそれにフクシマを体験した日本はいつか世界に先駆けて「核と決別した」国民と言われるように、今こそ大きく頑張りたいものです。
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代表委員・伊藤直子(新婦人栃木県本部)
昨年は私個人にとっても忘れられない1年でした。還暦を迎え、42年ぶりの高校のクラス会を開いたこと、3人目の孫が12月8日に誕生。この1年また新たな気持ちで歴史を前に進めていけるよう頑張ります。
「3・11」の大震災と東電福島第1原発事故というだれもが経験したことのない状況を体験し、かつてない意識の変化が日本中に起こっていると思います。
核兵器の被害者である日本人がなぜ原発を受け入れてきたのか、誰が推進してきたのか、アメリカのねらいと推進勢力の金の力のすごさを知らされました。また反対してきた科学者や住民の運動の存在を知り、励まされました。
放射能と向き合う暮らしがこれからも続きます。「正しく知って恐がる」という姿勢で二度と過ちを繰り返さないよう、責任の所在と損害賠償の要求を続けていきましょう。
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代表委員・井上隆央(栃木県商連)
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、世界では抗議活動が社会現象として表れ、エジプト等にアラブの春が起こり、南欧では経済危機に対してゼネストで立ち上がり、米国でも貧困と格差に抗議デモが続いています。
まさに、国民による激動と世論変化の年でした。
日本でも、東日本大震災による原発事故によって、核廃絶の流れを一層広げるとともに、原発ゼロ運動がとりくまれ、大きく世論が変化してきました。
私たち県労連としては、核廃絶署名や国民平和大行進に参加し、微力ながら「核廃絶のアピール」に関わってきました。
今年も核廃絶運動とともに、生活を守るために一致点での共同行動を展開し、大きな勢力にして、消費税増税反対、TPP阻止、原発の無い自然エネルギー利用推進社会の確立、正社員が当たり前の社会を目指して、邁進していく決意です。
核や核兵器、戦争や紛争のない、平和なくらしが一日も早く成り立つ年になりますように、ともに頑張ってまいりましょう。
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代表委員・斎藤洋三(栃木県平和委員会)
放射能の飛散が「収束」できずに新しい年を迎えました。昨2011年は、自然界も人類社会でもまさに“激変”の年でした。
新しい今年は、福島原発事故の終息にむけ、住民生活第一の立場にたった問題解決の方向をたしかなものにしたいと願います。
またアフリカをはじめ世界中でくりひろげられている“民主化”の波が本当の国民主権の国づくりに進み、本物の共存共栄の世界に進むことを心から期待するものです。核兵器でにらみをきかすその効力が失われれば、私たちの願望が達成できるからです。
ともあれ現実はジグザグの過程をたどるでしょうし、甘い夢にひたるわけにはまいりません。決意新たに「原水爆禁止」「被爆者救援」の旗を高く掲げ、栃木の市町村をかけめぐることが求められます。とりわけ、若い担い手をはぐくみ、若い力にしっかりとバトンをタッチしていかなくてはなりません。若いみなさん!大志を抱いてほしい、と思います。今日ほど大志が求められているときはないのはないでしょうか。そしてドーム球場よりももっと広い場所で「原水爆禁止世界大会」を開催し、永遠に核廃絶を実現したいものです。
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事務局長・福田 台
3・11の福島原発事故は、まさしく「人災」でした。こんな大惨事になろうとは、想像さえできませんでした。今考えると、国民がちょっと油断していたのかと思います。電力会社や財界たちに自由を与えすぎていたようです。
12月13日に「原発をなくす全国連絡会」が結成されました。3月11日には全国一斉行動がとりくまれ、東京では「首都圏規模の大集会」が予定されています。
原水協としては、3・1ビキニデーや世界大会があります。これらにとりくむにあたって、特に新しい参加者に十分な予備的学習をしてから参加してもらうようにしたい、と考えています。そして、集会の本当の意義を理解して、参加者を募る側に立ってもらいたい、と思います。行動に参加した人が、行動の組織者に成長しないと、運動は発展していきません。
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事務局次長・町田順一
県原水協ではこの度の総会で、すべての「市」に原水協を立ち上げようと決めました。宇都宮・足利・佐野・(栃木)にはあるのですが、これ以外にはないのです(芳賀郡市原水協はあります)。
代表・事務局長・会計の3人がいれば、原水協の運営はできます。各市の民主団体は、新春のつどい際に3人を推挙して、意気高く「◯◯市原水協」を旗揚げしましょう。
県原水協は、総力をあげて応援いたします。
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事務局次長・月舘義美
一昨年原水協活動に参加し、初年度はわからないことだらけだから、2年目に活動スタイルの確立ができるのかなと思っていました。ところが体調を崩してしまいました。事務局会議が活動のメインでしたが、1年通じての主な活動=ビキニデー・平和行進・世界大会・総会・宇都宮原水協での活動=、そのうえ東日本大震災と原発事故があり、課題を追いかけることに終始しました。さて今年は事務局次長となり、昨年にも増して忙しくなりそうです。
(栃木県原水協ニュースNo.109より)