【北海道】物理学専攻の大学生や修学旅行の高校生らが署名

道原水協は9日昼、核兵器廃絶と一刻も早い集団訴訟の全面解決を求め、札幌市で署名を呼びかけました。

久しぶりに晴れ上がり、大通公園を通りかかった買い物客や高校生、学生たちが署名に応じました。

修学旅行で北海道にやってきた滋賀県の高校3年生の3人は、「学校で広島や長崎に落とされた原爆のことを知っています。小学校の時に広島に行きました。戦争も原爆もとんでもない」とそろってサインしました。

「物理を専攻し、原爆の被害の大きさも学びました。物理学者のアインシュタインが原爆に反対したことも知っています」という学生の遠藤雄大さん(22)=札幌市=も署名しました。「国が起こした戦争がなければ原爆投下もありませんでした。国が被爆者のことをあたかも”知らない”かのように言ってすますのは、税金を払い、生きてきた被爆者に失礼です。国は早く判決に従ってほしい」と語りました。

道原爆訴訟弁護団の齋藤耕弁護士は、道内で原爆症認定を求めている9人のうち柳谷貞一さんが来月からの札幌高裁の控訴審を待たずに5月中旬になくなったことを話し、「高齢者となっている被爆者に残された時間はもう少ない。政府は解決引き延ばしをやめるべきだ」と述べました。

道原爆訴訟支援連絡会の守屋敬正会長は「私の叔父は広島で被爆したが、亡くなるまで隠さざるを得なかった」と被爆者の苦悩の障害を訴えました。

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