原爆症認定集団訴訟全国原告団、日本被団協、支援全国ネットは26日、厚労省の向かい側、日比谷公園かもめ広場において、全員救済による集団訴訟全面解決を求めて座り込みを開始しました。
座り込み開始セレモニーには150人が集まりました。横井久美子さんの開幕演奏につづき、山本英典さんが初代原告団長の加藤力男さんの遺影を抱いて座り込み開始宣言。
昨日行われた北朝鮮の核実験に対し、「原爆を使って平和は絶対に来ない、人間の体の健康は絶対に来ない」と抗議しました。
また、「原爆被害は64年たっても人間を苦しめている本当に残酷な兵器。この兵器を使わせないためにも原爆症認定を求めている人は全員を救済するという心を持って政府は全面解決と全員救済を実行してほしい」と訴えました。
日本被団協の田中煕巳事務局長は、「東京高裁判決を大きなテコにして、すべての原告の救済を勝ち取り、原子爆弾の被害を小さく軽く見せている厚生労働省、政府の誤りを徹底的に糾弾していきたい」と決意を語りました。
▲田中煕巳・日本被団協事務局長
支援団体代表として日本原水協の高草木博事務局長は「18回の裁判をすべて勝ち続けるのはすごいこと。みなさんの64年にわたるたたかいが裁判官そして国民の心を動かしてきた声が今世界を動かしている。オバマ大統領が4月5日に、一発の核兵器でも使われればその結果は予測しえないほどのことになると演説した。これまでアメリカもロシアの指導者も言ったことのない言葉を言わせたのが広島・長崎の被爆の経験であり、みなさんのたたかい。来年5月2日に日本からの提案で『核兵器のない世界のための共同行動』が決まり、ニューヨーク行動に結集することになった。核兵器のない世界のための扉を私たち自身の手で開くために頑張ろう」と激励しました。
▲あいさつする高草木博・日本原水協事務局長
寺田稔衆院議員、小池晃参院議員があいさつに訪れました。
▲あいさつする寺田稔衆院議員
▲あいさつする小池晃参院議員
集会後、日比谷公園から国会にむけて、「にんげんをかえせ!」おりづる行進(パレード)が200人の参加で行われました。
▲原告先頭に国会へ向け200人がおりづる行進
ぜひ激励に駆けつけてください。
27,28,29日の行動予定
27日(水)10:00~17:00 被爆者座り込み 日比谷公園かもめ広場
28日(木) 9:00 東京高裁前集合入廷行進
10:00 東京高裁判決(101号法廷)
13:30~14:30 院内集会(衆院第2議員会館第4会議室)
15:00~17:00 原告全員救済をめざす全国集会(星陵会館)
29日(金)10:00~17:00 被爆者座り込み 日比谷公園かもめ広場