兵庫県原水協は17日神戸市内で、2009年度理事会(総会)を行い17地域18団体から69人が出席しました。
理事会に先立って、「核兵器のない世界を」国際共同キャンペーン兵庫県推進委員会発足のつどいが行われ、日本原水協の土田弥生国際部責任者(事務局次長)が、記念講演を行いました。
土田さんは、オバマ米大統領の「核兵器のない世界を」宣言の意味、反響などを紹介しながら、「21世紀は無法な力や核兵器の威嚇で支配できる時代ではない」とし、「変化を現実のものとするために、今が正念場」と強調しました。
そして、国連などでの核軍縮論議の特徴、日本の「核の傘」政策の問題点などを明らかにするとともに、「2010年NPT再検討会議を真に成功させるために、大規模な人々の声と運動を『核兵器のない世界を』署名に結実させ今年の原水爆禁止世界大会に結集しよう」と訴えました。
推進委員会を呼びかけたのは、核兵器廃絶運動にかかわる口分田勝(兵庫県反核医師の会代表)、新間智照(神戸宗教者平和協議会理事長)、冨田宏治(原水爆禁止世界大会起草委員長)、伴智(原爆被害者団体協議会理事長代行)、風呂本武敏(非核政府を求める兵庫の会代表世話人)と兵庫県原水協代表理事の岸本友代(新婦人県本部会長)、津川知久(兵庫労連議長)、和田進(神戸大学教授)の各氏。
つづいて行われた兵庫県原水協理事会(総会)は、梶本修史事務局長が、2010年NPT再検討会議に向けた行動計画として、「核兵器のない世界を」署名を県内50万目標で追求、NPT再検討会議に30人以上派遣、世界大会(長崎)に300人の代表派遣などの方針を提案。
伊丹市、神戸・西区、須磨区、明石市、姫路市などの地域原水協が署名行動、原爆展、被爆者訪問などの活動を報告。兵商連、高教組、新婦人など県団体からも、署名目標をやりきる決意、世界大会への代表派遣などの取り組みが紹介されました。
理事会は、代表理事など新役員を選出し、意気高い元気な理事会となりました。代表理事の津川知久さんは、「チェンジの可能性が広がっているチャンスを生かすために全力をあげよう」と力強く閉会のあいさつを行いました。