日本原水協と東京原水協、上野の森に広島・長崎の火を永遠に灯す会などは4月6日、花見客で賑わう上野公園で核兵器のない世界を訴える「6・9」行動を行いました。
日本原水協の高草木博事務局長は、北朝鮮のロケット発射について、これまでのミサイルや核兵器の開発・実験という経過に照らせば、たとえ「衛星打ち上げ」と称しても周辺地域に不安と緊張を引き起こすこと許されないと批判。核やミサイル計画を放棄するよう求めました。
また、「迎撃」計画一本槍で対応した日本政府の姿勢にも、本当に国民の安全を守ろうと思えば、なによりもまず外交に真剣になるべきだ。事情をただす、直接、自制を求めるなどやるべきことはたくさんあった。本来、憲法で戦争を放棄し、非核三原則で核を放棄した国としてしっかりとした道義に立ってものを言うべきであり、そのためにも日本はアメリカの「核の傘」から離脱するべきだと強調しました。
また、チェコのプラハで5日、オバマ大統領が「世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として行動を起こす責任がある」と述べたことについて、現に持っている国もなくす努力がアメリカにまで達していることを評価。この動きを確実にするために、被爆国日本の世論である核兵器のない世界を求める署名への協力を訴えました。
「原爆と人間」展パネルを並べ、「核兵器のない世界を」署名をよびかけると、家族連れや青年らが次々足を止めて署名に応じました。「核兵器は絶対反対」と話しながら署名する人や、美大生の青年は「写真家のジョー・オダネル氏の写真を見て衝撃を受けた」と語っていました。スイス、オーストリア、中国、韓国人観光客や、タイのユニセフで働いているという女性など、多くの外国人も署名に協力してくれ、130筆の署名と、4300円の募金が寄せられました。