クアラルンプールの中央マーケットで原爆展

マレーシアを訪問中の日本原水協と日本被団協の代表は17日、首都クアラルンプールの繁華街にある中央マーケットで原爆展を開催し、買い物客や市民、若者ら300人が、被爆当時の広島・長崎の惨状を見学し、161筆の署名が寄せられました。

マハティール前首相夫妻も訪問

会場となった中央マーケット2階の一室は40坪程度の広さで、入り口と三方の壁に廃墟となった広島・長崎の全景、熱線、爆風、火災、放射線の被害を示す写真パネルや被爆者の手で描かれた多数の絵、原爆瓦や熱線を浴びた水瓶、被爆したかすりのブラウスなどが展示されました。

会場には、開会後まもなくマハティール前首相夫妻や核戦争防止国際医師会議のロナルド・マッコイ元共同会長なども訪れ、マハティール氏夫妻は高草木博原水協事務局長や田中煕巳日本被団協の説明に熱心に耳を傾けながら展示に見入りました。マハティール夫妻は、同時に上映された「ヒロシマ・母たちの祈り」も最後まで熱心に鑑賞し、たくさんの市民や若者に囲まれながら、「私たちも広島・長崎のことは多くを語ってきたが、こうして実際に目で見ることは大事なことです。原爆の被害を受けた日本のみなさんだからこそできる活動です。悲劇がくり返されないためにも原爆展の活動を旺盛に続けてください」と一行を励ましました。

先日のマハティール氏につづき夫人も「核兵器のない世界を」に署名しました。また、展示してあった「焼き場の少年」のポスターにとても感動し、持って帰りたいともらって帰りました。

訪れた市民や若者は目に涙をためて、「原爆投下は本当に歴史的な出来事。見に来てよかった」と感想を述べていました。また、会場の内外に設けられたデスクで折り鶴を折り、「核兵器のない世界を」の訴えに、列を成して署名しました。

これまでに原爆展をおこなったイスラム大学の学生6人や、集会をおこなったマレーシア工科大学の学生がビラを配って呼び込みをやってくれるなど、熱心に手伝ってくれました。

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