北海道原水協は9日昼、寒風が吹く曇り空の札幌市の中心街で、核兵器のない世界を求めて「6・9行動」くり広げました。
今年2回目で、参加者は道内40自治体の首長が署名に賛同したことを紹介するビラを配布し、署名を呼びかけました。
江別市の女性(65)は「平和が脅かされる大変な時代です。核保有国はどうして核兵器に固執するのでしょうか。子どもや孫のために私たちが声をあげるべきです」と署名し、募金を寄せました。
札幌市内の「九条の会」に参加しているという男性は、「中心街で署名を集めているのは知りませんでした。自分でもできることがあれば協力したいです」とサインしました。
「今年は核兵器を廃絶する絶好のチャンスです」と切り出した道原水協の岩淵尚事務局長。「世界では核兵器廃絶を合言葉に大きな国際的な流れが生まれています。日本では多くの著名人が賛同し、北海道でも40自治体の首長が署名に賛同しています」と紹介。「被爆国日本の世論と運動を広げることが必要です。平和を願う気持ちを書名に託してください」と呼びかけました。
北の詩人会議の日下新介さんは「核兵器をなくそうという明確な約束をNPT(核不拡散条約)再検討会議が開かれる2010年に実行させなければなりません」と訴えました。
道原爆訴訟を支援する連絡会の守屋敬正さんは「国が一日も早く温かい対応と『核兵器を地球上からなくしたい』との被爆者の願いに応えるよう求めたい」とのべました。