【神奈川】原子力空母ジョージ・ワシントン放射性廃棄物搬出に抗議の座り込み

米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントンの艦内から低レベル放射性廃棄物が積み出される問題で、神奈川県原水協、県平和委員会、新日本婦人の会県委員会などが入っている原子力空母配備阻止神奈川県闘争本部は8日、京急横須賀中央駅Yデッキで抗議の座り込みを行いました。

「米軍はキケンな『放射能のゴミ(低レベル放射性廃棄物)は横須賀では出さない』との約束を守りなさい」と書かれた横断幕や10メートルの原子力空母横断幕、横須賀基地ドックの写真パネルを掲げながら座り込み、チラシを配りました。

参加者が次々にマイクを握り、危険な放射性廃棄物搬出強行に抗議するリレートークを行いました。

新婦人県委員会副会長の鴨居洋子さんは「日米の取り決めにはない約束違反。横須賀で事故が起これば首都圏3000万人の命が危険にさらされる。アメリカに帰ってやってほしい」

米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会事務局長の新倉泰雄さんは「日米政府にも吉田雄人横須賀市長にも要請してきたが、口をつぐんでいる。市民のみなさんも抗議を」

日本平和委員会の千坂純事務局長は「横須賀に配備されている原子力空母や原子力潜水艦が事故を起こせば、福島の人たちが直面している状況に追い込まれてしまう。今日行われる約束違反の放射性廃棄物の大量搬出強行は断じて許されない。搬出をやめさせるとともに、原子力空母と原子力潜水艦に出て行ってもらうように声を上げよう」

神奈川県平和委員会事務局長の菅沼幹夫さんは「放射性廃棄物は低レベルと言うが、低ければいいのか。もし環境に放出された場合、人体にどれだけの影響があるのか、労働者の安全性は保障されるのかなど事前の情報提供は一切ない。米軍が安全だということだけで作業を強行することは許されない。作業は米本国で行うという日米間の約束を守らせよう」

原水爆禁止横須賀市協議会の米山幸子さんは「アメリカの戦争をするための空母で出た放射能のゴミが、なぜ日本国内、横須賀市で積み出されるのか。今放射能汚染の危険が横須賀市内に溢れている。原子力空母母港化の際、7割近い市民が嫌だ、心配だと表明している。66年前の広島・長崎の被爆者は、放射能の怖さを訴えてきた。もう放射能被害を繰り返さないために手を取り合おう」

「私も反対。署名はないの?」と話しかけてきた女性は、核兵器全面禁止のアピールに署名。原子力空母ジョージ・ワシントンの原子炉について詳しく書かれたチラシを受けとった高校生は、「放射能!?ヤバいよ」と口々に話していました。

タイトルとURLをコピーしました