日本原水協国連要請代表団は8日、ニューヨークの国連事務局内で、セルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題上級代表とマルコ・アントニオ・スアソ第一委員会議長(ホンデュラス国連常駐次席代表)に面会し、自治体首長分を含む223万8389人分の「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名(目録)を提出しました。
ドゥアルテ上級代表(中央)に「すみやか」署名を手渡す高草木博・日本原水協事務局長。左端はスアソ第一委員会議長
ドゥアルテ氏は核兵器廃絶のための市民社会の役割の重要性を強調し、署名提出と原水協の活動に感謝。スアソ氏は「国連総会第一委員会を代表して署名を受け取ります」と述べ、「草の根での活動は私たち外交の努力と国連事務局の活動を強めてくれています」と感謝を表明しました。
ドゥアルテ氏、スアソ氏らと日本原水協国連要請代表団
要請団は7日パキスタンと日本、8日メキシコ、マレーシア、カナダの代表部を訪問。メキシコ国連大使のクロード・ヘラー氏は新署名にただちに署名してくれました。
メキシコ国連大使がただちに署名
マレーシアのハミドン・アリ国連大使は、「NPT非加盟国も含む普遍的組織である国連が核兵器廃絶のコンセンサスを作る独自の役割を果たすべき」と要請した代表団に、「まったくそのとおり」と応じ、今総会に提出予定の核兵器禁止条約を求める決議案に関する意見を歓迎しました。1月のマレーシアでの原爆展開催についても、「国内の世論喚起のために重視している」とのことでした。