広島市が北海道洞爺湖サミットの開催に合わせて札幌市内で計画していた原爆展が6月29日から7月10日まで、札幌市役所1階ロビーで開かれることが決まった。長崎市とともに共催する札幌市が26日、発表した。
原爆展は広島市が「サミットに参加する各国首脳に、被爆の実態を知ってほしい」(秋葉忠利市長)と企画した。被爆者や爆心地近くの市街地の写真、熱線で焼けた屋根瓦など約60点を展示する。
オープニングセレモニ-には秋葉市長や長崎市の田上富久市長らが出席。秋葉市長は6月30日、札幌・時計台ホールで講演を行う。
広島市は核保有国の米国やロシアの首脳らに同展を視察するよう、在日大使館を通して要請している。同市は2000年の沖縄サミットでも同様の原爆展を開いたが、訪れた首脳はいなかった。
2008年5月27日付『北海道新聞』より