兵庫県原水協などは12月23日、被爆者へのお見舞いのための餅つき大会を行い、延べ130人が参加して150キロの餅をつきあげました。
この餅つき大会は、兵庫県原水協と神戸市内各区原水協(10原水協)、神戸宗教者平和協議会が共催して、毎年年末に被爆者にお見舞い金を届ける活動の一環として始めれられ、今年で41回となりました。朝から、2つのかまどを据えて準備が行われ、2台の臼を並べてつき続けます。神戸青年合唱団の太鼓を合図に労働組合、市民団体からの参加者が交代で餅つきを開始しました。
つきあがった餅は、神戸市被爆者の会や新婦人などの約20人が丸餅に仕上げていきます。被爆者の被爆体験や戦後の苦労話などに耳を傾け、交流を深めます。子どもたちも重いキネを振り上げたり、顔を真っ白にして餅丸めを手伝います。
できあがった餅は、各区の原水協メンバーが手分けして神戸市内176人の被爆者宅を訪問して届けられました。新婦人の各区支部では、届ける餅に、箸や手作りの紙袋などを添えてお見舞いしました。訪問して健康状況や相談事を聞き取ります。その日のうちに、20人以上の被爆者から、「被爆者のことを忘れずに来てくれてうれしい」「強い気持ちで新年を迎えられます」などお礼の電話がかかりました。
この資金は、毎月6日、9日に欠かさず県下17カ所の街頭で訴えてきた街頭募金(6・9行動)、国民平和大行進の沿道募金などが使われます。神戸港の労働組合でつくる神戸港原水協は、1966年12月6日以来、1回も欠かさずこの行動を三宮センター街で続け、街頭での募金総額が1千万円を超えています。