日本原水協は12月9日、上野の森に「広島・長崎の火」を永遠に灯す会とともに上野公園で核兵器廃絶、被爆者援護募金を呼びかける6・9行動を行いました。
日本原水協の高草木博事務局長は、力と力で押し合っているうちは問題の解決はないと指摘し、核兵器による安全保障ではなく、核兵器のない世界による安全保障をと署名の協力を呼びかけました。日本平和委員会の佐藤光雄代表理事は、8歳で広島から疎開したおかげで直接被爆を免れたが、13人の身内を原爆に殺されたこと、13歳の時には祖母が亡くなり、手作りの棺おけで荼毘に付したことなどを語り、全国22万人の被爆者への援護募金を訴えました。
長崎県佐世保市から来た高校生は「長崎でもいろんなところで高校生1万人署名運動に取り組んでいる」と話しながら署名に応じ、広島県世羅町から修学旅行で来た中学生のグループも、次々に署名しました。
▲次々に署名する広島の中学生グループ
自転車から降りて「原爆と人間展」パネルを携帯電話のカメラでさかんに撮っていた男性は、「だんだんと忘れていってしまうことなので、こういうとりくみは大事ですね」。世田谷区から来た年配の女性は「主人の親戚が長崎の被爆者。戦争も経験してきました」と語ります。チェロを担いでいた女子音大生は「声で訴えるだけでなく、パネルという目に見える形で訴えているので、署名をしなければと思いました。頑張ってください」と激励してくれました。
▲自転車から降りてパネルの写真を撮る男性
行動には日本平和委員会、全教、婦人民主クラブ、東京原水協など7団体から23人が参加し、1時間で125人から署名が、4150円の募金が寄せられました。