【北海道】判決延期許されない 1時間で157人署名

原爆症で苦しむ原告を分断し、判決を引き延ばすことは許されない―「平和・民主・革新の日本をめざす札幌西区・手稲区の会」(西区手稲区革新懇)は6日、地下鉄琴似駅前の琴似商店街で、一刻も早い被爆者全員救済を求めて署名を訴えました。

署名活動には12人が参加。強い日差しと風の中で、買い物やウィンドーショッピングをする歩行者や自転車の人たちが呼びかけに応えて続々と署名しました。約1時間で157人の署名が寄せられました。

19日が判決期日と決まっていた北海道原爆症認定訴訟。新しい審査基準で認定を強行した被告の国側は、「原告らに訴えの利益がなくなった」と”判決延期”をねらい口頭弁論を申し入れました。札幌地裁は、判決期日を取り消し、弁論再開を決めました。

革新懇の小笠原功室長らは「長年原爆症の苦しみとたたかってきた被爆者に、一刻も早く勝利判決を」と訴えました。

「今日は父とウインドーショピングです」と話す女性(58)は、「がんばってください」と参加者を激励しながら署名しました。父親(83)は「私は戦争中、空母天城の乗組員でした。悲惨な歴史を繰り返してはいけない」と語って署名しました。女性は「原爆の被害にあった人は国が始めた戦争の犠牲になったのだから、国が補償するのは当たり前のこと。責任逃れはとんでもない」と強い口調で話していました。

(『しんぶん赤旗』北海道のページより)

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