【動画あり】アジアヨーロッパ人民フォーラム主催ウェビナー「核兵器禁止条約と草の根運動」でオーストリアのハイノッチ大使が講演

アジアヨーロッパ人民フォーラム主催 ウェビナー
テーマ 核兵器禁止条約(TPNW)と草の根運動
日時 4月16日(金)日本時間 17:00-19:00

ヨーロッパにはイギリス、フランスの核武装国があり、米国の核兵器やミサイル防衛システムがNATO加盟国に配備され、ロシアと対峙しています。
アジア太平洋地域は、中国、ロシア、アメリカなどの核保有国に囲まれています。また、インド、パキスタン、北朝鮮もあります。米中の覇権主義的な対立や米国の同盟国を巻き込んだ軍事的緊張の高まり、朝鮮半島の非核化の行き詰まりなど、現在の地政学的な動向は、アジアの危険をさらに深めています。
核兵器廃絶は、アジアとヨーロッパの平和と安全を実現するために不可欠です。
2017年の国連交渉会議で核兵器禁止条約の採択に主導的な役割を果たし、2022年1月に予定されているTPNW締約国会議を準備する主要メンバーの一人であるオーストリアのトーマス・ハイノッチ大使を招いて、禁止条約とその発効の意義を学び、核兵器のない世界・アジアとヨーロッパの平和と安全を実現するための次のステップの運動や行動について議論します。

プログラム:
17:00〜 司会:ドン・フイ・クオン(ベトナム)、コラソン・ファブロス(フィリピン)

パート1: 禁止条約についての講演(15-20分)
トーマス・ハイノッチ(オーストリア大使)
質疑応答・討論(30分)

18:00〜
パート2: 次のステップの運動-核兵器国と「核の傘」の国からの報告・提案(各5分)
1)土田弥生(日本原水協)
2)キム・ジンヨン(韓国・社会進歩連帯)
3)アチン・バナイク(インド・核軍縮平和連合)
4)ルド・デ・ブラバンデル(ベルギー)
5)リサ・クラーク(イタリア・IPB)

討論、フロア発言(30分)

閉会の言葉(コラソン)

【発言者プロフィール】

トーマス・ハイノッチ大使(オーストリア)
元オーストリア欧州統合外務省軍備管理不拡散局長。これまでに国連欧州本部常駐代表、欧州評議会常駐代表、駐ノルウェー大使、ニューヨーク国連代表部常駐副代表、外務省安全保障政策局長などを歴任。対人地雷禁止条約の起草を担当し、つい先ごろは核兵器禁止条約の成立に尽力した。最近外務省職を引退したが、人道に基づく軍縮と市民社会との協力を強める活動を続け、平和首長会議顧問を務めている。

キム・ジンヨン(韓国)
社会進歩連帯(PSSP)の反核平和活動と国際連帯プロジェクトの責任者を務めている。PSSPは、資本主義の構造的危機のなかでマルクス主義的代替案を探求している。労働運動の革新と女性の権利擁護、朝鮮半島・東アジアの平和と非核化のための社会運動の構築をめざして活動。2019年5月の日韓平和フォーラム韓国側実行委員を務め、同年と2020年の原水爆禁止世界大会に参加した。2021年3・1ビキニデー日本原水協全国集会にも参加。

アチン・バナイク(インド)
デリー大学の「国際関係とグローバル政治」の元教授。インドの外交政策や、地域と世界の核軍縮に関する研究に関しての著書がある。インド核軍縮平和連合(CNDP)創設メンバーで、アムステルダムのトランスナショナル・インスティテュート(TNI)特別会員。2000年IPBショーン・マクブライド平和賞を共同受賞した。

ルド・デ・ブラバンデル(ベルギー)
ベルギーの平和活動家で、「平和」グループの代表。「NATOノー」の国際調整委員。ブリュッセルで2017年と2018年に行われたNATO対抗サミットの主催者。NATOと軍事化、中東とクルド問題についての著作がある。

リサ・クラーク(イタリア)
国際平和ビューロー(IPB)共同議長。IPB加盟のイタリアの平和団体「幸いなるかな、平和を生み出す者たち」のメンバー。1993年から95年、包囲下のサラエボで非暴力運動に尽力。近年「イタリア非核国家宣言」法案の国会成立を目ざす「核兵器のない未来」運動を率いた。2016年以来イタリア政府に核兵器禁止条約参加を働きかけている。

土田 弥生
愛媛県生まれ。龍谷大学法学部卒業。アラブ諸国大使館の勤務などを経て、1991年から日本原水協勤務。現在、国際関係担当の事務局次長を務める。NPTや核兵器禁止条約について国連の会議に参加し、発言している。禁止条約発効の流れを力に、韓国、フィリピン、ベトナムの友人らとともに非核・平和のアジア実現へ情熱を燃やしている。趣味は韓流。

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