【神奈川】米攻撃型原潜・核認証艦「ラホヤ」横須賀入港強行に対し抗議

米海軍の攻撃型原潜・核認証艦「ラホヤ」が4月14日横須賀港に入港した問題で、神奈川県原水協は翌15日に横須賀基地前で抗議行動を行い、第7艦隊司令官、在日米海軍司令官、米軍横須賀基地司令官に対して抗議文を手渡しました。

抗議文

米原潜・核認証艦ラホヤ入港に抗議する!
原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀配備を撤回せよ!
原潜入港非公表措置をただちに中止せよ!
核兵器使用計画を撤回せよ!

米海軍は4月14日、ロサンゼルス級攻撃型原潜ラホヤ横須賀入港を強行した。原潜の入港は今年はじめて、原子力艦船の入港は通算768回目となるものである。しかも原潜の入出港公表を中止させて以降、78度目の入港である。断じて許せない。

しかも、昨年9月21日米海軍司令官は米原子力空母ジョージ・ワシントンを今年8月19日横須賀に入港させると発表、市民の中に不安と怒りが広がっている中での入港である。

米原潜のもと、非核三原則が蹂躙され、核兵器が持ち込まれている危険が濃厚なのと、放射能汚染の危険を思うと決して認められないものである。

米軍は攻撃型原子力潜水艦への核巡航ミサイル・トマホーク配備を強行し、その作戦を強化しており、核持ち込みの危険が増大している中でのラホヤ入港である。しかもラホヤは核認証艦である。

米軍は原潜の6割を太平洋に集中配備している。さらに米軍は原子力空母配備のための関連施設建設を強行しており、それは原子力空母と原潜を一体のものとして扱う工事の強行である。断じて許せない!

ラホヤは非核証明を提出せよ!

また、空母艦載機のスーパーホーネットの配備を強行し、池子基地への米軍住宅700戸追加建設計画、そして今度は米海軍だけではなく、米陸軍第一軍団司令部を新司令部に改変し座間に持ってくる計画まで決め、県知事、市長、市議会、市民あげて反対運動が広がっている最中の原潜入港である。

米軍の基地再編強化計画に強く反対する。基地の縮小・早期返還をこそ実行せよ。

我々は横須賀基地を米軍が他国侵略の出撃基地として使用することを断じて許せない。

最近、米機密解禁文書による米軍有事核持ち込み密約の存在が明らかになっている。

1953年空母オリスカニが米空母として初めて横須賀に入港した時、核兵器を積んで入港していた事実、そして1973年空母ミッドウェーが横須賀を母港とした時も核兵器を積載していた事実が判明した。

米日両政府は50年間も日本国民をだましたまま横須賀に核兵器を持ち込み続けてきたのである。断じて許せることではない。また、横須賀を「母港」とする11隻の艦船に「劣化ウラン」弾の搭載と基地内貯蔵が判明している。「劣化ウラン」弾が常時艦船に積まれ、イラク攻撃で使用され、浦郷弾薬庫に貯蔵されているなど言語道断である。

米軍はイラクから撤退せよ。

県民の多数の世論、そして国連をはじめ多数の国際世論は、イラク占領に反対し、横須賀の核基地化、出撃基地化に反対している。我々は、この世論にそむく原潜の入港を断じて許せない。

一、 原潜ラホヤ入港に強く抗議する!核兵器を持ち込むな!ただちに出ていけ!
一、原潜の入出港公表中止措置を撤回せよ!
一、原子力空母ジョージワシントンの横須賀配備計画を撤回せよ!
一、空母の母港を撤回せよ!最新鋭艦載機スーパーホーネットの配備強行に抗議する。
一、米軍の新司令部のキャンプ座間移設計画を撤回せよ!
一、米艦載機の日中訓練、NLP、超低空飛行訓練を中止せよ!
一、池子米軍基地への700戸住宅追加建設を中止せよ!遊休基地を即時無条件返還せよ!
一、核兵器の存在を否定も肯定もしない政策をやめ、非核三原則を厳守し、核兵器の廃絶を実現せよ!
一、米軍はイラクから撤退せよ!

2008年4月15日
原水爆禁止神奈川県協議会
安保廃棄・諸要求実現神奈川県統一促進会議
神奈川県平和委員会
神奈川県原爆被災者の会
神奈川県労働組合総連合
米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会

第7艦隊司令官殿
在日米海軍司令官殿
米軍横須賀基地司令官殿

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