神戸港の労働組合で組織された神戸港原水協(会長・久岡重喜)は6日午後、神戸市中央区の三宮センター街で開始以来通算1134回目となる「6・9行動」を行いました。神戸港原水協の「6・9行動」は、一貫して被爆者援護募金を中心に行ってきましたが、この日3840円の募金が寄せられ、募金総額が1千万円を突破しました。
初代会長の神田綽夫さんなど7人が募金箱を持ち、「被爆者お見舞いのための募金を」と訴えました。雨の中にもかかわらず、多くの人が足をとめ募金に応じていました。連休中とあって中学生や高校生のグループが群がるように募金箱を取り巻き、ポケットから小銭を取り出して募金して行きました。神戸港原水協は、募金に応じてくれた人には、きれいなしおりを手渡すことにしています。しおりを手にした高校生たちは、「僕もほしい」と話しながら次々と募金に応じました。
神戸港原水協の「6・9行動」での募金は、他の地域原水協とともに毎年末に兵庫県原水協として集約され、県内5100人に及ぶ被爆者へのお見舞い金として使われています。
毎回のように参加してきた前田信雄さんは、「1966年の年末に、原水協の被爆者救援募金の年間目標にとどかず、苦肉の策として開始したが、必死の思いで続けてきたことがこんなに大きな成果となった」と感想を語っていました。
神戸港原水協は、これまでの40年の「6・9行動」をまとめた記念パンフレットを作成して普及しています。パンフレットの問合せは、電話(〇七八)三四一・二八一八まで。
兵庫・梶本修史