広島県原水協の高橋信雄代表理事と広島県被団協の佐久間邦彦理事長ら4人が、12月19日午後、原爆被爆者養護ホーム「舟入むつみ園」と「矢野おりづる園」を訪問し、全国から寄せられた被爆者への「見舞金」あわせて300人分を届けました。
「舟入むつみ園」では、県原水協の高橋代表理事が、入所者代表の岡本五百子(いほこ)さん(81歳)に、「原水爆禁止運動のなかで全国から寄せられた募金です。『核兵器禁止条約』がつくられましたが、早く発効させるため、来年は頑張ります」と挨拶し、見舞金を贈呈しました。岡本さんは、自身でつくった紙製の船などのキーホルダーを4人にプレゼントしてくださいました。
これに先立ち、同園の大知裕園長は、入所者が作成した紙製の小物入れとパタパタ鳩(伝書鳩=伝承鳩)を4人に手渡してくださいました。
また、「矢野おりづる園」では、県被団協の佐久間理事長が、入所者代表の橋本翔子さん(93歳)と、石本美代子さん(86歳)に見舞金を手渡しました。橋本さんは被爆当時20歳で、妊娠中。爆心から約1kmの羽衣町で被爆し、吹き飛ばされたショックで9日に早産した子どもを翌日亡くしたこと、当時女学生だった石本さんは、宮島で避難してきた人を救護した体験を語ってくださいました。
2人とも「核兵器は絶対なくさなければいけません」と強調しておられました。
NHKとテレビ新広島が取材し、テレビ・ラジオの昼と夕方のローカルニュースで放送しました。
20日には、安佐北区原水協の松本真筆頭代表理事らが、同区内にある「倉掛のぞみ園」を訪問し、300人分の見舞金を贈呈する予定です。
(広島県原水協事務局長・古田文和)