「ヒバクシャ国際署名を広げる滋賀県民の会」設立集会が12月10日、草津市で開催され、約80人が参加しました。よびかけ人のうち、被爆者の大村信代さんと、武村正義、國松善次両元滋賀県知事、猪飼剛県医師会会長、成瀬龍夫滋賀大学元学長の5人が出席しました。
準備会代表の北川紀子県生協連会長のあいさつのあと、8歳の時、長崎で被爆された大村さんが被爆当時の惨状を語りました。
武村元県知事は、よびかけ人からのアピールとして「核兵器は究極の悪魔の道具であり我が国は堂々と否定すべきだ。率先してよその国を説いて回る国であってほしい」と訴えました。その後、木戸季市日本被団協事務局長の講演、会の結成に至る経過報告、申し合わせ事項や役員の確認、参加団体や会場からの発言が続きました。
閉会の挨拶にたった國松元県知事は「人類がとんでもないものを造った。人類の力で止めないといけない。今日お集まりの多くの皆さんと『憲法』では考えが違うかもしれないが、核兵器廃絶のためには力を合わせて幅広い運動をすすめよう」とよびかけました。
結成に向けて4月から15回の準備会を開催。50の団体に呼びかけ、現在、薬剤師会、歯科医師会や日中友好協会など22の団体の参加を得ています。会の結成がマスコミで大きく報道される中、さっそく滋賀県職員組合が初めて職場で署名運動を開始するなど運動が広がりを見せています。
(滋賀県原水協事務局長・西野明)