広島県原水協は12月4日、南アフリカ共和国駐日大使館のサイレンス・ロモ特命全権大使の表敬訪問を受けました。県原水協は22人が参加して歓迎しました。
最初に高橋信雄代表理事が歓迎挨拶、続いて古田が、「核兵器全面禁止・廃絶のために―ヒロシマ・ナガサキからのアピール」国際署名以来、核兵器禁止・廃絶を求める署名運動を中心に運動を展開してきたことなどを説明し、いま進めている「ヒバクシャ国際署名」を紹介しました。大使と、同行の一等書記官が、その場で署名に応じてくださいました。
また、広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)の佐久間邦彦理事長が自身の被爆体験を話し、いまでも放射線で人間を苦しめる核兵器は絶対に早くなくさなければならないと訴えました。
ロモ特命全権大使は、自身が早くからアフリカ民族会議(ANC)でアフリカ人の解放と平等をめざす運動に加わり、14歳で亡命した経験を交えながら、アパルトヘイト撤廃、自由と平和のために運動を続けてきたことを話しました。そして、南アフリカ共和国では大臣の4割が女性であり、女性の社会進出が当然になっており、女性の活躍がなくては、本当の自由はありえない、と強調しました。
最後に、新日本婦人の会広島県本部から、被爆手記集「木の葉のように焼かれて」の英語版を、また広島県高校生平和ゼミナール顧問の大亀信行さんから、高校生が川底から発掘した「被爆瓦」を贈呈し、全員で記念写真を撮って終了しました。
(広島県原水協事務局長・古田文和)