原水爆禁止2007年への各国元首・政府代表からのメッセージ(続報)

ラオス人民民主共和国大統領 チュンマリー・サイヤソーン
2007年7月19日、ビエンチャン
2007年8月3日から9日まで開催される原水爆禁止世界大会にあたり、ラオス人民民主共和国の政府と国民を代表し、世界大会実行委員会とすべての大会参加者にたいし、心からのお祝いを表明します。私は今年の大会が世界の平和を愛する人々の連帯を強化し、核兵器を生産、保有している諸国に、この危険な兵器の生産と貯蔵で競争するという考えを捨て、大量破壊兵器の生産と保有を最終的になくすよう圧力をかけることを確信しています。
今日、国際社会は原水爆の投げかける大きな脅威に直面しています。原水爆の脅威のない人類の平和な生活を保証するため、ラオスの政府と国民は大会参加者の皆さん全員が英知を傾け、この会議を利用して、世界の平和を愛するすべての人々に具体的な恩恵をもたらす道を探ることを期待しています。
ラオス人民民主共和国は日本国民と国際社会とともに、世界の人々が平和と友情と発展のための協力に満ちた世界に暮すことを可能にするため、原水爆の製造に断固として抵抗することを改めて確認します。
最後に、原水爆禁止世界大会の大成功と大会参加者全員の幸福を祈念します。
チュンマリー・サイヤソーン
リトアニア共和国保健大臣 リムビダス・トゥルシンスカス
2007年8月3日
大会主催者各位、参加者および来賓の皆さん、
痛みを通じて団結を強めあった私たちが、このような悲劇は二度と繰り返さないと誓い合ったあの運命の日から60年以上が経ちました。人類の心の中で広島と長崎は核の皆殺しを警告するシンボルとなりました。
原爆が最初に使用された日から始まった時代は、歴史のなかでも最も重要な時代を意味しています。この間、尊い日本国民の犠牲、世界の英知、人類絶滅の恐れなどのために、核兵器が再び人間に向けられることはありませんでした。今年、チェルノブイリ原発事故21周年を迎えた私たちは、核爆発が人々の健康と福祉におよぼした実際の影響を真剣に振り返る機会を得ました。広島、長崎、チェルノブイリの悲劇は20世紀で最も辛い人類の教訓です。
今年はまた、リトアニアのサピエガ病院チェルノブイリ医療センターと日本の仲間のみなさんとの間の緊密な協力関係が開始されてから15年目となります。この協力は、諸国人民と諸国政府間の平和共存の原則を強化しています。
私はこの重要な世界大会の主催者のみなさん、日本や外国の反核運動の参加者、そして善意の人々全員に、世界の将来を案じ、核による死から解放された地球で平和な生活を送れるよう活動しておられることに心からの感謝を表明します。私たちの共同が成功し、偉大なヒューマニズムの理想が実践されることを願っています。

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