私は徳島から来ました神野美昭です。
四国霊場一番札所にご住職のご好意をえて、非核の政府を求める徳島の会が、1990年8月6日に「核兵器がなくなる日まで」と「原爆の火」を灯しました。毎年県原水協の初詣署名は『火』の前でしています。
先日ご住職と会の役員が懇談、そのとき「核兵器はなくなるどころか増えているのではないか」「もっと沢山の人が関心を持つ『火』にしたらどうか」とのお話がありました。
ご住職のお気持ちに応えるためにも、ひとつには、運動への確信を深める活動がとても大事だと思いました。
昨秋の国連決議での核大国アメリカの孤立状況、全米市長会議の「都市への核攻撃禁止決議」、中間選挙でブッシュ批判の米国民の意志、以前には5万発の核兵器が半減、「すみやか」署名を国連に提出する要請団に徳島の大学生が2人参加するなど、若い人々の取り組みの広がりなど、大いに話題にしていきたいと思います。
ふたつ目には、目標に挑戦する青年の態度に学んでいきたいと思います。
2002年の「3・1ビキニデー」に参加した徳島県生協労組青年部の達田さんがよびかけ、翌4月、世界と連帯してピースウオーク、そしてピースアクションという青年・学生の組織が発足しました。次々とイベントを開催(★)。徳島市文化センター大ホールでも数回開いています。
先月14日に、徳島県議・徳島市議とその予定候補の86人に、公開ピース・アンケートを送付、これは徳島新聞も報道、市議会議長から一度会いたいとの連絡があったそうです。
23日にはアレン・ネルソンさん(元アメリカ海兵隊員)の講演会を成功させ、70人の青年が火薬と死臭ただよう「ほんとうの戦争」を学んでいます。
大学生の福薗さんに聞きますと、「大人は条件に応じて考えるようですが、お金のない青年は、目標に合わせてお金を集めるなど条件を作るようにしています」との話。昨年10月の国連要請団に1名参加を決めたのが1ヶ月前(世界大会参加の報告会)、さらに半月前に何度も議論してもう1人追加を決めました。結局、2人分のカンパが寄せられたのです。今年の世界大会にはタオルなどを売って昨年以上に青年・学生が参加したいとのことでした。
ピースアクションはメーリングリストで情報を交換、月に3度の懇談会、行事などはマスコミに説明しています。誰が責任者というのではなく、行事ごとに担当者を決める方式で、いまイラク戦争ストップの「3・18集会」でも、ピースフラッグを提案するなど大事な役割を担っています。
県原水協が昨年12月、徳島市議会に提出した「核兵器廃絶条約の締結促進を求める意見書提出」陳情書は、不採択でした。青年に相談したところ、ちょうど選挙の時期、「公開アンケート」案が出て実施、すでに回答も順次寄せられているとのこと、今後も青年の知恵と力に大いに期待しています。
徳島県原水協は3月10日に定期総会、全国の運動にも学んで草の根の取組みを強める決意を表明して、発言を終わります。
★ピースアクションの主な取り組み
2002年 4月20日 ピースウオーク
8月18日 ピースアクション2002
2003年 6月28日 「何で戦争するの」学習会
7月4日 ピースアクションライブ2003
12月6日 ピースライブ
2004年 9月19日 戦争体験を聞く会
2006年 4月26日 高遠菜穂子さんイラク講演会
7月31日 デニス・カインさん講演会
2007年 2月14日 公開ピース・アンケート送付
2月23日 アレン・ネルソンさん講演会