「平和の願いこめ、気持ちよく走れました」
澄み切った青空が広がる6月1日の朝、岩手自治労連青年部(山﨑公生青年部長)が主催する第25回県内一周反核平和マラソンの出発式が釜石市役所で開催されました。
▲釜石市役所前を県北・県南のランナーが元気にスタート
出発式では渡辺孝文岩手自治労連書記長が「反核平和マラソンの歴史は四半世紀になる。昨年のオバマ米大統領の核廃絶の演説、そして先のNPT再検討会議での『合意文書』の確認など着実に前進している。これまでのみんなのちいさな一歩が世論を変えてきた」と強調。また、主催者を代表して山﨑青年部長が、5月のニューヨーク共同行動に参加した感想を述べながら「みんなで取り組んだ核廃絶署名を渡し、思いを伝えてきた」とあいさつ。地元釜石市職労の前川和久委員長代行が「釜石も過去に艦砲射撃で大きな被害を受けた。あらためて平和の大切さを感じる」と歓迎あいさつの後、野田武則釜石市長からもメッセージが寄せられました。
スタート前に渡辺書記長と山崎青年部長からランナーにタスキと千羽鶴が引き渡され、ランナーを代表して釜石市職労青年部の大澤翔さんが「平和と憲法を守るために最後まで走り続けます」と元気に決意表明。号砲とともに約30人のランナーが南北2コースに分かれてスタートしました。
▲渡辺書記長から折鶴の引渡し
釜石市から山田町までリレーしながら走った釜石市職労の3人の新入職員は、「天気も良く気持ちよく走れて満足です。核兵器問題についてあらためて考えさせられました」(大澤翔さん)、「合計3.5キロほど走りました。核兵器や平和問題は他国の問題だと思っていましたが、やはり自分たちの問題だと関心を持たなければだめですね」(澤口なつ美さん)、「海からの風で気持ちが良かったですね。オバマ大統領の『核廃絶』の演説を見ると世界も変わりつつあるのかなと思います。『核兵器はいらない』と思いを込め走りました」(佐々木慶太さん)と感想を述べてくれました。
出発式には自治労連本部青年部、岩手県原水協、岩手県被爆者団体協議会、非核の政府をつくる岩手の会などからメッセージが寄せられました。
反核平和マラソンはのべ800人のランナーがタスキをリレーしながら4日間をかけて広い県内を一周し、6月4日夕方、盛岡市役所前にゴールします。
▲山田町から宮古市に向かう大槌町職のランナー